【映夢】 評価・レビュー ひたすらパズルを解く台湾産ADV

1.5
ADV
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年末年始のセールで買ったゲームの一つ、【映夢】(ドリームと読む)のレビューです

日本人にもウケやすいキャッチーなキャラデザで、ADV好きということもあって購入
内容はやや単調さが目立ち、パズルの難易度も妙に高くて人を選ぶものだと感じました

「映夢」とは

タイトル映夢(ドリーム)
ジャンルパズル×ADV
対応機種Switch、PC
価格1080円
プレイ時間の目安5~10時間


とある病院の、死体安置室の中で目覚めた女性が主人公
様々なパズルを解きながら病院からの脱出を目指し、なぜ閉じ込められたのかを解き明かしていきます

ジャンルは脱出ゲーム風のパズル×ADV
難易度はやや高めで、頭の体操のようなパズルを解きまくることになります
ADV好きよりはパズル好きにオススメ

難しめなパズルが8割なADV

難しく、数が多いパズル。メモ帳、カメラが必要になることも。

本作は脱出ゲーム風のパズルを解く→物語を進めるを繰り返すゲーム

このパズル、数が多い上になかなか難しいです

「ぷよぷよ」のようなゲーム的なパズルではなく、脳トレ系の考えるパズルが中心
テンポよく解けるものもありますが、どの部屋にも一つは頭を悩ませる難しいものが。

数が多いため、後半はややダレてしまう部分もありました。

よほどパズル好きな人でなければ、何度もつまずいてしまうような難易度。
中にはメモ帳、カメラがないと苦しいものもあり、ゲームで遊ぶパズルとしては親切さが足りないと感じます。
任意でのぞけるヒントくらいは欲しかった。

ADVとして楽しんでいる時間よりも、パズルに悩む時間の方がずっと長いです

しかし難しい分、閃いた時の快感も大きいのは事実。
ADV好きよりも、パズル好きにオススメの内容です

数字がずらり…見るからに難しそうです

マウス操作向けで、Switchでは遊びづらさを感じる操作性

本作はsteamとSwitchで配信されていますが、操作はPC向けに作られています

Switchではマウス用に作られたカーソルを、スティックで操作することに。
これが快適とは言い難い。


カーソルの移動速度が遅いわりには、微調整が効きません
それでいて細かいところに合わせなくてはいけないこともあり、イライラさせられる場面も。
実際にイライラ棒をやるシーンもあるので、余計に気になる

こういうパズルで操作性の悪さが気になります

あと一歩頑張ってほしかったローカライズ

本作は台湾産のゲームですが、しっかり日本語に対応してくれています
そもそも日本語対応がないゲームも少なくない中、これはありがたい
ですが、もう一歩頑張ってほしかった

一番気になるのはキャラクターの名前です
どのキャラも、日本人ウケするキャッチーなデザイン
それだけに名前が台湾仕様のままで、読み仮名すらないのはもったいない

キャラクター全員、名前を何と読むのか最後まで全く分かりませんでした

若干台湾仕様が残っている漢字
高さがおかしい句読点も気になります

可愛い看護師さん…名前は読めない。句読点もおかしい。

しっかり起承転結のあるシナリオ

ゲームプレイの大半を占めるパズルに難ありですが、シナリオはそこそこ楽しめます。

なぜこんな場所に?から始まり、後半にはどんでん返しも。
起承転結がしっかりしており、難しいパズルを解く動機としては十分でした

時折挟まるショッキングなCGも良いスパイス
元の絵がキャッチーな分、衝撃も大きいです

シナリオよりも、パズルを考えている時間の方がずっと長いのは気になりますが。

総評 ADV好きよりもパズル好きに勧めたいマニア向けタイトル

想像以上にパズルが難しく、ノーヒントで解かなければいけないものも多くて大変でした

ADV好きよりも、パズルマニアにオススメしたい内容です
シナリオはつまらなくはありませんが、この価格帯ではライバルが多い


キャッチーなキャラデザに惹かれて買うと、難しさに驚くかもしれません
私のことなんですけども。

このゲームもオススメ

本作と似たタイプのゲームとして、こちらの作品「When the Past was Around 過去といた頃」もオススメです↓

映夢はホラーテイスト×ガチパズルなのに対し、心温まるストーリーと控えめ難度でサクサク解けるパズルが特徴。
気軽に遊べるゲームを求めている方はこちらをどうぞ

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