ビデオゲームに「挑戦」をしたい。
普段テキストADVやギャルゲーを中心に遊んでいるため、私の作品への態度は「鑑賞」が主です。例外はあれどこのジャンルは大半が攻略にスキル、試行錯誤を要しませんから、腰を据えてじっくり見つめるような遊び方が中心になっていく。
そんな中で私の中に沸々と浮かんだのが「挑戦」への欲。作り手が用意したハードルへ挑戦することで得られるあの感覚が、どうしても欲しくなりました。
単に難しいものに挑戦したいなら、2DSTGやeスポーツをあされば打ってつけのタイトルはいくらでもあるでしょう。しかしこれらはハードルが高すぎると言いますか、長い時間をかけて…それこそeスポーツなど人生をかけるレベルでやり込むイメージすらあります。
何かもっとこう、手軽な挑戦(酷い矛盾だ)はないものだろうか…?
そして思いついたのが、難易度ノーマルなら誰でもクリアできる程度のゲームの、高難度プレイ。
なまじゲーマー歴だけは長いですから、通常の難易度ならばどんなゲームでも卒なくこなせるような気はします。そういうゲームの高難易度プレイならば、2DSTGやeスポーツ未満かつ難易度ノーマル以上の、手軽な挑戦ができるのではないか…と考えました。
供給が凄い世の中ですから、高難易度まで手を出す人って多くないイメージですし、ブログに書くにしてもちょうどいいかな…と。
そうして今回選んだのが、一人称かくれんぼホラー『OUTLAST』の初見高難度プレイ。
記事タイトルに「ギャルゲーマー」の文言を入れ、いかにもスキルが低そうなアピール&定期ネタっぽく仕上げつつ、プレイレポートを書いてみました。
なお次回があるかは未定です。
ギャルゲーマー、タイトル画面でいきなり挫折
どうせなら最高難度でやってやるぜ!と意気込むギャルゲーマーでしたが、あろうことかタイトル画面で心を折られるという前代未聞、最悪のオープニング。
だって見てくれよこれ↓
「クレイジーモードは、最高難易度でチェックポイントがないという非常に心臓によくないモードです。〇んでしまうと、これまでの進行はすべて失われて、最初からやり直すことになります。本当にヒドイぞ…。覚悟はできていますか?」
で…出たーッ!!!!!
なんかたまにありますよね。セーブできなくてゲームオーバーになったら最初からっていうマゾヒスト専用モード。『The Last of Us Part II』なんかもオプションからそんな設定ができましたが…初見でこれはさすがにキツいですわ。
というわけで、一つ落とした「悪夢」で挑戦。これをセーブできない状態でプレイするのが最高難度なので、その他の仕様は全てゲーム内最難。
苦戦するシーンはあるも、意外とあっさりいけてしまう
クリアしてみれば「結構いけるな」というのが正直な感想です。もっとコントローラーを投げ出すような…なんなら泣いてギブアップするような難易度を想定していました。が、フタを開けてみれば苦しいシーンは確かにあったものの、ゲーム中のほぼ最高難易度としては簡単な部類に入りそうです。これが難易度ノーマルだ!と言っても通用しそうな印象。
というのも『OUTLAST』は、とにかく隠れて逃げるのみなゲームなんですよね。
これは逆に言うと、それ以上のスキルは一切求められないってことでもある。
例えば『BIOHAZARD』や『The Last of Us Part II』なら、回避不能な戦闘シーンが必ずあります。これらのタイトルの高難易度では正確な射撃や、全体を通してムダ弾を出さない精密なプレイ、ダメージを回避するテクニックなどが高いレベルで求められるでしょう。
一方『OUTLAST』は、そもそも戦闘をするシーン自体が存在しません。だから求められるのは敵に見つからないステルススキルのみ。そしてこれは敵の徘徊ルートを覚えるだとか、キケンを察知して素早く物陰に入るだとか…知識や判断によるスキルであり、操作に基づくスキルは攻略にほとんど必要ない。
また『OUTLAST』にはオートセーブポイントが多数用意されており、これが有難い。例え見つかってゲームオーバーになっても、マップの構造や敵の巡回ルートは確認できますからね。『OUTLAST』は何度もリトライすることを容認します。かつその過程で得た知識や判断力が、最大の武器になる。
だからこそ、初見かつ高難易度でもいけてしまいます。それどころか良い塩梅だなとすらも。徐々に道筋が見えてくる感覚を味わいました。
唯一、暗闇を照らすカメラのバッテリーだけはリソース管理のスキルが求められます。これは尽きてしまうと絶望。難易度「悪夢」では最大所持数が通常難度の5分の1に減らされており、更に拾得できる数自体も絞られている様子。
が、これも練られており、不足に苦しむ…というよりは、余ってしまって心に余裕が生まれることのないように配置数を減らしてある…という印象を受けました。「もうダメだ…バッテリー切れで詰む…」と思いかけたところにスッ…と配置してあるイメージです。うーんお見事。
とはいえ、精神的疲労は極大…
と、振り返った今はなんか楽勝っぽく書いてますが、プレイ中は凄く大変でした。
精神的疲労…いわば「SAN値」の減り方が尋常じゃありません。あまりにも減りすぎてスタッフロールを見終えたあと、30分くらいボーっとしていました。
だってこのゲーム、それはもうひたすらに、捕まったら終わり!という状況で隠れて逃げるシーンの連続ですからね。
『バイオハザード7 レジデント イービル』の序盤のように、ゲーム中の一部にそういうシーンがある作品は珍しくありません。しかし全編を通してそれってのは…もう想像以上にメンタルに来ます。Steamによればクリアまでのプレイタイムは8時間弱ですが、終始気を張りっぱなしでいるため、とてもそうは思えない密度を感じました。
おまけにジャンプスケア(びっくり系演出のこと)も容赦がなく、まるでイタズラのようにあちこちに仕込んである。勘弁してくれ…と何度も思いました。BGMもズンドコ鳴ってプレイヤーを焦らせますし、それでいてホラーゲームには必ずある「一息つける味方キャラとの会話シーン」とか一切なし。
2~3時間プレイしただけでもガッツリ来るゲームなので、明日は学校or仕事…なんて日のプレイはオススメできませんマジで。
ギャルゲーマー的難易度判定 : ★☆☆(割とイケる)
『OUTLAST』の初見高難度のプレイレポートでした。難易度こそ丁度いいと感じるものの、シチュエーションからくる怖さと疲労は極めて大きい。実は本作のDLC、更に続編まで購入済みなのですが…ちょっとプレイする気力がわかないレベルです。
このギャルゲーマーの挑戦はシリーズ化する…かもしれません。いずれにせよ次はホラー要素のないゲームがいいな…
タイトル | OUTLAST |
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
対応機種 | PC他 |
プレイ時間の目安 | 8時間 |
プレイした難易度 | 初見で悪夢 |
難易度判定 | ★☆☆(割とイケる) |
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