「書淫、或いは失われた夢の物語。」というゲームがあります。
このゲームは中古市場において、20万円以上の値段で取引される18禁ADV。
あまりにも高値で取引されるため、このタイトルを知っているファンは多いし、私もその一人。
これだけのプレミアともなれば、一度は遊んでみたいと思います。
しかし実際に1本のゲームに20万円を払う気にはなれず。
その詳細は全く知らずにいました。
そこで今回、
・いくらで売っているのか?
・なぜプレミアがついたのか?
・その内容は?
などについてネットで調べてみたので、分かったことをまとめなおしてみました。
実際にプレイする以上のことなど何もないのですが。
タイトル | 書淫、或いは失われた夢の物語。 |
ジャンル | ADV(18禁) |
対応機種 | PC |
発売日 | 2000年7月15日 |
備考 | 18歳未満はプレイ禁止 |
いくらくらいで売ってるの?
2021年7月現在、中古での相場は20~25万円です
執筆時点では
・Amazonマーケットプレイスで45万円
・ヤフオクで状態にやや問題ありが即決22万円
・駿河屋で35万円
この辺りで販売されていることが確認できました。
またニコニコ大百科内における本作のページの掲示板では、2009年ごろは2万円程度で取引されていたことがわかる書き込みが残っています。
この10年で桁1つぶん高騰しているわけですね。
ちなみに掲示板内に本作の企画・シナリオを担当した深沢豊氏ご本人が降臨しています。
なんでそんなプレミアついてるの?
プレミアがついた経緯自体は、よくあるパターンです。
1.発売前の注目度は低かった。出荷数もごく少なかった。
2.発売後、意外と面白いと話題に。
3. マニアの間で需要が高まるも、出荷数が少ないため中古市場で高騰。
4.開発したメーカー「Force」が解散。再販が絶望的に。
5. ますます高騰して今に至る。
このような流れ。
メーカーが解散してしまうと、権利関係の問題がややこしくなるようで、再販、リメイク等は今後も絶望的でしょう。
どんな内容なの?
シナリオゲー。
冒頭にも書きましたが18禁です。
実際にプレイできていないため、全て聞きかじりです。
ホラー、恋愛、推理、陵辱…… ホテルの中で繰り広げられる、幾重の物語。
それらは蜘蛛の糸の様に絡み合い、リンクし、補完しあっています。
一見無関係に見えるこの物語は、《結末を迎えると増える選択肢》から次第にリンクを広めていきます。
やがて二つの物語を進めた時に迎える結末とは――?
『年齢制限ゲーム』でないと、伝えられない言葉があります。
画像だけでは、文章だけでは書ききれない夢と渇望をページに挟んだ、密室型ノベルタイプマルチエンディング・マルチストーリーアドベンチャーゲーム。
それが《書淫、或いは失われた夢の物語。》です。
「書淫、或いは失われた夢の物語。」パッケージ裏より抜粋
凌辱の「書淫」と、純愛の「失われた夢の物語。」の二つで構成された作品。
独立した物語ですが、終盤は収束していくようです。
エンディングを見ると選択肢が追加されるため、周回プレイを前提としています。
攻略難易度が極めて高いようで、終盤には正解となるワードを直接打ち込まなければならないシーンもある模様。
ゲームの評価は高く、批評空間での中央値は80。
もっとも好きなADVだとまで書かれたレビューもありました。
企画・シナリオを担当した深沢豊氏について
本作の企画・シナリオを担当した深沢豊氏は、現在でも同じ名前で活動しており、Twitterでのツイートも頻繁にされています。
また、同氏が企画・シナリオを担当した別の作品として「セカンドノベル ~彼女の夏、15分の記憶~」というゲームが、PSPで発売されています。
もちろん全年齢対応。
残念ながら、ゲーム作品はこれが最後となっています。
ちなみに
本作の発売された年は2000年
同年に発売された主なゲームソフトには
・ドラゴンクエストVII~エデンの戦士たち~
・ポケットモンスター クリスタルバージョン
・AIR
などがあります。
終わりに
以上、ネットで調べれば分かる程度の知識をまとめました。
再販は絶望的、しかし高評価となれば気になる作品ですが、20万円のハードルは高いですね。
この記事を書いた時期はちょうど夏のボーナスの時期。
マニアなあなた…プレイしてみません?
そんで私に貸してください。