ゲームを遊びたいけれど、時間が取れない…
大作を遊びきるモチベーションが出ない…
こんなことで悩んでいませんか?
今回はそんなアナタのために、余裕で1日でクリアできるくらい短いのに、しっかり面白いテキストADVを紹介します。
Steam、Switch対応タイトルの他、スマホ対応かつ無料で遊べる作品も紹介していますので、ぜひゲームライフの充実にお役立て下さい。
※記事中に広告は一切ありません。
和階堂真の事件簿 処刑人の楔(スマホ)

スカシウマラボ製作。
「1時間でクリアできる推理アドベンチャー」がコンセプトの、スマホ向けライト推理ADVです。
NPCに聞き込みを繰り返し、情報を集めて犯人を突き止める、王道の推理ADV。

手軽ながらも、刑事気分は十分に味わえます。
・今、調べるべきナゾは?
・今、明らかになっていることは?
このような点を常にゲーム側が整理し、わかりやすく提示してくれるのがポイント。
プレイヤーと足並みをそろえるように丁寧に推理が進むため、探偵ものに触れた経験が少なくても大丈夫。
Google Indie Games Festival2021でTOP10に入賞するなど、高い評価を受けている作品でもあります。
タイトル | 和階堂真の事件簿 処刑人の楔 |
ジャンル | 推理ADV |
対応機種 | スマホ |
価格 | 無料 |
プレイ時間の目安 | 1時間 |

怪異掲示板と7つのウワサ(スマホ)

Entabridgeが展開する「チャットノベルゲーム」の中の一作。
スマホで遊ぶホラーアドベンチャーです。無料。3時間程度でクリア可能。
主人公はある高校の新聞部に所属する3人組。紙面のネタを募集するために運営していた掲示板には、怪談や都市伝説の類ばかりが書き込まれています。
実はこの掲示板には、あるヒミツがありました。それは単なる噂話でも、この掲示板に書き込むと現実になってしまう…というもの。新聞部の面々は、日々書き込まれ現実になる怪異の調査に奮闘するのですが…

スマホで遊ぶことに特化した画面レイアウトが、まず面白い。
一般的な立ち絵+テキストボックス型から大きく離れた表現が、ただそれだけでも新鮮で一見の価値あり。
シナリオはオムニバス形式。人柄を感じられるキャラクターの掛け合いが微笑ましく、また怪異の怖さだけでなく、切なさも含んだ物語が展開され小粒ながらも好印象です。
力の入った演出も見どころ。分岐によるバッドエンド、コンプリート後のおまけシナリオまで用意してあり、無料かつ気軽に手を出せるアドベンチャーゲームとして十分な品質です。
1シナリオあたり30分もかからないコンパクトな内容であるため、スキマ時間にチマチマ遊ぶのにもオススメ。
タイトル | 怪異掲示板と7つのウワサ |
ジャンル | ホラーADV |
対応機種 | スマホ |
価格 | 無料(おまけシナリオは課金で解放) |
プレイ時間の目安 | 3時間 |

エーヴィヒ 1章 永遠**(スマホ、PC)

二人組創作ユニット「フィジクス・ポイント」が手掛けるビジュアルノベル。
海に浮かぶ黄金の都市が、物語の舞台。
そこに住まうは357人の兄弟姉妹たち。主人公「エーヴィヒ」は、その最後の子として生まれ落ちます。一見は平和な都市で暮らすように見える兄弟姉妹。しかし、都市には毎夜、その命を狙う「死」が襲い来る…。

DLsite、メロンブックスにて110円で配信中の他、スマートフォン版もあり。こちらは広告なしで無料です。
お手頃に遊べる本作ですが、その仕上がりは気合いの入れようが伺えるクオリティ。ダイナミックな世界設定、二転三転するシナリオ運び、演出面にもこだわりを感じ、値段を大きく上回る高品質な作品だと感じました。
完結までは2つの作品にわけてシナリオが描かれえる予定で、第2章は現在開発中とのこと。
タイトル | エーヴィヒ 1章 永遠** |
ジャンル | ビジュアルノベル |
対応機種 | PC、スマホ |
価格 | PC版は110円で配信 スマホ版は無料 |
プレイ時間の目安 | 5時間 |
備考 | 続編も現在開発中 |
planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜(Switch、PC、スマホ)

戦争後のポストアポカリプス世界で、旧時代のアンドロイドと出会う物語。
短編のため埋もれがちですが、「AIR」や「CLANNAD」で絶頂期にあったころのKEY作品です。
主人公は放棄された都市を回って金品を集める“屑屋”を生業とする青年。
ある日訪れた都市で出会ったのは、プラネタリウムの案内をつとめるアンドロイド、ほしのゆめみ。
ゆめみは戦争以前の記憶しか持っておらず、だれも来るはずがないとは知らずに、無人の街で一人呼びかけます。
「プラネタリウムはいかがでしょう?」

3時間程度でクリアできる短編で、プロットはテーマからおおよそ予想できてしまう内容です。
ただハードな世界観と、さっぱりアンドロイドらしくないゆめみのキャラクター性のギャップが、不思議な魅力を持つ作品。
物語には緩急もあって、一気に遊ばせてくれる仕上がりです。短編とは思えない世界設定まわりは、深みを感じさせるポイント。
有名どころにはボリューミーな作品が多いKEYですが、本作は時間のないゲーマーにもオススメです。
タイトル | planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜 |
ジャンル | キネティックノベル |
対応機種 | PC、Switch、スマホ他 |
価格 | 1,121円(Switch版) |
プレイ時間の目安 | 3時間 |

終のステラ (PC、スマホ)

KEY作品からもう一本紹介。
シナリオを「CROSS†CHANNEL」などで有名な田中ロミオ氏が手掛けたタイトルです。
舞台はシンギュラリティ(AIが人間の知能を上回る瞬間のこと)以降、文明崩壊後の世界。
退廃した世界で運び屋として生きる主人公は、まるで人間のようなアンドロイド「フィリア」の輸送を依頼されます。

人のように笑い、驚き、時に悲しむフィリア。既に不自然なほど人間じみているフィリアは、しかし自身の目的は“人間になること”だと言い…
ベテランシナリオライターの技術を感じる作品です。物語に巧みに、かつ自然にアップダウンを盛り込みプレイヤーを退屈させません。5時間程度の短編ですが老舗Keyの開発力も活きており、快適なプレイは当然実現。ビジュアルとサウンドもハイクオリティで、濃密な物語を味わえる内容。
タイトル | 終のステラ |
ジャンル | キネティックノベル |
対応機種 | PC |
価格 | 1,980円 |
プレイ時間の目安 | 5時間 |


徒花異譚(あだばないたん) / (Switch、PC、スマホ)

「はなさかじいさん」など昔話の世界を舞台に、崩れたおとぎ話を修復していく物語。
5時間程度でクリア可能です。
主人公は一組の男女。
ある理由により乱れ、異なる方向へと話が進むおとぎ話を、その特殊な力で持って修復していくのですが…

・昔話のif展開。
・主人公たちはなぜこんなことをしているのか…というナゾ
この2点を柱に物語を展開。更に結末に近付くにつれて私たちが物語から受けるもの。物語に私たちが与えるもの。そのようなところに踏みこむメッセージ性まで含んだシナリオを楽しめる一本です。
タイトル | 徒花異譚(あだばないたん) |
ジャンル | ノベルゲーム |
対応機種 | PC、Switch、スマホ |
価格 | 1870円 |
プレイ時間の目安 | 5時間 |


神田アリスも、推理スル。(Switch、PS4)

とある女子校が舞台の、百合系ショートミステリアドベンチャー。
総プレイ時間は3~5時間程度。
百合×ミステリを短い時間で楽しめます。
トゥルーエンド到達が少し難しいので、困ったら迷わず攻略サイトを使うことをオススメします。

最大の特徴は、丁寧に表現された静謐な作品世界。
CG、シナリオはもちろん、BGM、SE、UIの背景素材まで。
あらゆる要素を使って、作品世界を構築。深い没入が味わえる一本です。
一方、ミステリー部分の構成にはやや強引さも。また企画・シナリオを手掛ける志水はつみ氏の文章はクセがあります。この点がマッチすれば、値段以上の満足感を得られるオススメの一本。
タイトル | 神田アリスも推理スル。 |
ジャンル | 百合系 ショート・ミステリアドベンチャー |
対応機種 | Switch、PS4 |
価格 | 1500円 |
プレイ時間の目安 | 3~5時間 |

マリンエクスプレス殺人事件(Switch、PS5、PC他)

海底列車を舞台にしたミステリアドベンチャー。元々は日本語非対応でしたが、昨年の9月にローカライズされ、同時に多くのハードに移植されました。
名門女子高セント・ヨアキム・アカデミーの生徒らが乗った海底列車「マリンエクスプレス第1号」。
しかし優雅な海底散策の旅は、ある事件の発生により崩れ去ります。
なんと教師の一人が、部屋で死んでいるのが見つかったのです。
容疑者として濡れ衣を着せられた主人公「東川乱子」は、友人「アストリッド」と共に、事件解決を目指して動き出します。

選択やコマンドは存在せず、読ませることに特化した作品です。シナリオはミステリらしいツイストに効いた展開と、ユーモアある会話シーンが魅力。キャラクターも立っており、ワンコインかつ短編ながらも体験は濃密です。
タイトル | マリンエクスプレス殺人事件 |
ジャンル | ミステリービジュアルノベル |
対応機種 | PC、Nintendo Switch、PS5、XboxSeriesX|S、他 |
価格 | 500円 |
プレイ時間の目安 | 3時間 |

四ツ目神 -再会-(Switch、スマホ、PC)

スマホアプリ発の作品。
プレイ時間に対して値段は高め。ですが演出はリッチで、エンディング分岐も多めに用意されており、密度の高い体験ができる作品です。ポイント&クリックのパズル要素も盛り込まれた内容。
「四ツ目神」の伝承が巻き起こすのは、切なさも混じえたストーリー。
王道の“田舎×伝奇”を、手軽に、しかも濃楽しめる一本です。

特にガワの作りは大作ADVと比較しても遜色ない…どころか上回ってすらいるほどで、スマホアプリ発だからと侮っていると…驚くかもしれません。
タイトル | 四ツ目神 ー再会ー |
ジャンル | ADV(ノベル) |
対応機種 | Switch、Steam、スマホ |
価格 | Switch、Steam : 2970円 スマホ : 基本プレイ無料 課金要素あり |
プレイ時間の目安 | 5時間 |

終わりに
以上、9本を紹介しました。
いずれもコンパクトなプレイ時間からは想像できないほど、良い体験を味わえる作品です。お好みのハードで、気軽に触れてみてください。