誰でも音ゲー上達論 「とある能力」前編 ーあらゆる音ゲーが上手くなるたった一つの能力とはー

コラム
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皆さんの周りに、「やたら音ゲーの上手いヤツ」はいませんか?

ビートマニア、チュウニズムのような、ゲーセンで遊ぶ音ゲー
デレステ、バンドリ、プロセカのような、スマホで遊ぶ音ゲー

音ゲーが身近なジャンルになった今、上手い人は注目を集める存在になることもあります

そんな、音ゲーが上手い人たちに共通しているのは

どの音ゲーをやっても上手い


ということです。

デレステがすごく上手い人は、バンドリもそこそこ上手い
ゲーセンで音ゲーをやり込んでいる人は、スマホの音ゲーをやっても結構上手い

「弐寺」のトッププレイヤーのDOLCE.氏の「サウンドボルテックス」プレイ動画。ものすごく上手い。



それぞれ似ているとはいえ違うゲームです
にもかかわらず、どれか一つが上手い人は、他も上手い

なぜでしょうか?
どうして、一つの音ゲーが上手い人は、他の音ゲーも上手いのでしょうか?


今回は、誰でも音ゲー上達論、と題しまして、音ゲー上手くなりたい!と思っている人の道しるべとなる記事を書きました。
解説メインの前編と、実践練習法メインの後編にわけで、あらゆる音ゲーが上手くなる「とある能力」について説明します。

汎用




実は私も、かつては音ゲーが苦手でした
初めて遊んだ音ゲーは「ビートマニア」
普通の人が大体1年でクリアできる曲を、3年かけてやっとクリアできたほどでした

私よりも後から音ゲーを始めた人たちに、ドンドン追い抜かれていくのは辛かったです。
練習の日々、「こうすれば上手くなるんじゃないか?」という発見を、時に自分で、時に先達からのアドバイスで得ていきました。

私が思う音ゲー上達のための最大のキモである能力を、この記事で説明します。

上達への扉を、共に開いて行きましょう。

どうして、一つの音ゲーが上手い人は、他の音ゲーも上手いのか?


これ、答えは簡単です

音ゲーはどれも、やることが大体同じだから

音ゲーは曲や見た目が違っても、その核となるシステムは大体同じです

「音楽に合わせて降ってきたオブジェが、ラインに重なった瞬間に、ボタンを押すorタップする」

この部分は、ほとんどの音ゲーが同じですよね。
ここが共通しているため、どの作品でも求められる能力があまり変わらないんです。
だからこそ一つの音ゲーが上手い人は、たとえ違うゲームであっても、ある程度は上手いわけです。


つまり音ゲーが上手い人とは

「どんな音ゲーでも共通して求められる能力が、高い人」

とも言えるわけです
この能力が高いからこそ、ちょっとくらい変わってもいきなり下手になる…ってことがないんです。



分かりやすくするために、イラストで例えてみましょう
エンピツで描くとスゴく上手い人が、絵の具だといきなり素人レベルになる…ということは、ないですよね
専門にしている人には負けても、「そこそこ上手い」くらいのレベルでは描ける。

エンピツでも絵の具でも、ペンタブでも。
「イラストを描く」ことには変わりありません。
根っこにある「イラストを描く能力」が高ければ、何で描いてもある程度は上手いんですね。

音ゲーにも、これと似たような能力があるわけです。
エンピツ絵が上手い人は、ボールペンで描いても上手いように。
バンドリが上手い人は、プロセカも上手い。



では、その能力とは、いったい何なのでしょう。

音ゲーが苦手な人は、この能力が低いからこそ、音ゲーが苦手なんです
逆に言えば、この能力を磨けば、世の中のどんな音ゲーも上手くなる

では早速、「能力」とは
そしてそれを磨くためにはどうすればいいのか

これを解説していきましょう

「とある能力」の正体は「譜面認識力」

ではまず、ある音ゲーの画像を見比べてみます

PS4 DJMAX RESPECTより
PS4 DJMAX RESPECTより

意味が分かるヤツ1番と、分からないヤツ2番を用意しました。

1番、意味が分かるヤツは、音ゲーはちょっと苦手…な人でも、ついていけそうです。
右から押して、また右に戻って…と。
どの順番でどのボタンを押せばいいか、パッと見で判断がつきますよね

では、2番、意味が分からないヤツはどうでしょう
どの順番で、どのボタンを押すか…パッと見で判断がつくでしょうか?
もう一度、画像を見てみましょう。

PS4 DJMAX RESPECTより


もう考えるのも面倒ですね
とりあえず、ゴチャゴチャしている。
何が起こっているかわからない、という人が大半でしょう

1番と比べて、どの順番で、どのボタンを押せばいいかの判断が、とても難しいですよね。

ここです。
ここに、音ゲーが上手い人と、そうでない人の違いがあるんです。

PS4 DJMAX RESPECTより


音ゲーが苦手な人でも、↑の1番の画像くらいならば、どの順番で、どのボタンを押すかがパッと見でわかります。

PS4 DJMAX RESPECTより

これが2番になると、ゴチャゴチャしていて、途端に分からなくなってしまいますよね。

ところが、上手い人たちは違います
音ゲーが上手い人は、2番を見ても、皆さんが1番を見た時と同じように感じます。
どの順番で、どのボタンを押すかが。ぱっと見で判断できます。
この「パッと見で判断する能力」こそが、音ゲーの上手い人と、そうでない人の最大の違いです

ゴチャゴチャした譜面でも、どのボタンを、どういう順番で押せばいいのかを、パッと見で判断する能力
この能力を、音ゲーでは「譜面認識力」と呼びます。
これこそが、あらゆる音ゲーに共通して必要な能力の正体です。

・あらゆる音ゲーに共通して必要な能力とは「譜面認識力」
・「譜面認識力」とは、どのボタンをどの順番で押すかを、パッと見で判断する能力

なぜ、パッと見の「譜面認識力」がそんなに重要なのか?

ではなぜ、そのパッと見の「譜面認識力」とやらが、そんなに重要なのでしょうか?
それを説明するために、一つ質問をさせてください。

皆さんは音ゲーをプレイしている時、どんなことを考えていますか?

PS4 DJMAX RESPECTより

さっき出てきた1番の画像です。
こんな譜面が降ってきたとして、皆さんはどんなことを考えながらプレイするでしょうか?

「えーとまずは右か。そして…その左、またまた左…もう一発左だな。それでそれで…おっ右に戻るのか!」


……彼のように、一つ一つ、どこを押すか考えている…という人は、まずいないと思います。(本当に初めて音ゲーを遊んだ時はともかく)

ぶっちゃけると、特に何も考えていないのではないでしょうか
ぱっと見でどこを押せばいいかを判断し、あとは指を動かすだけではありませんか?

でも、ちょっと不思議だと思いません?
さっきの2番の画像を、思い出してみてください。
物凄く複雑にオブジェが降ってきていましたよね。

PS4 DJMAX RESPECTより

この画像は極端です。
ですけど、音ゲーのオブジェって、複雑に降ってくる曲も多いですよね。
だったら、何も考えずにパッと見で押すよりも、一つ一つ、どのボタンなのか、どの指で押すか…
しっかり考えながらの方が、上手くプレイできると思いませんか?

いや、それは無理でしょ



……と、思った方。ええ、正解です。

できることなら、一つ一つ考えてプレイするのが1番です。
でも、それは絶対に無理ですよね。

なぜならば、オブジェは音楽に合わせて、次から次へと、休む間もなく降ってくるからです。
それを一つ一つ、どの指で押そうかな?だとか、どのボタンかな?と、考えている暇はありませんよね。
考えている間に次が降ってきてしまいます。

そう、ほとんどの音ゲーは、プレイ中に考えている暇なんてありません。
曲が始まれば、オブジェが滝のように降ってきます。
それを私たちは、どのボタンか、どの指でタップするか…、パッと見で判断するしかないんです。

PS4 DJMAX RESPECTより

プレイ中に考える暇がないからこそ、パッと見の判断力。
イコール「譜面認識力」が、音ゲーでは大切なんです。

パッと見でどこを、どの指で押すかを判断しなくちゃいけない…
これはどんな音ゲーでも変わりません。

「プロセカ」も、「バンドリ」も、「弐寺」も、「maimai」も、曲中にじっくり考える余裕なんてありませんよね。

逆に言えば、あらゆる音ゲーで必要な、この「譜面認識力」は、鍛えればどんな音ゲーにも通用するというわけです。
(「パッと見」がゲシュタルト崩壊してきました…)

・音ゲーは、プレイ中に考える暇がないゲーム
・だから、ぱっと見で判断する「譜面認識力」が大切




ここまでで、音ゲー上達にもっとも重要な、そして上手い人たちが共通して高い能力である「譜面認識力」について説明してきました

PS4 DJMAX RESPECTより

多くのプレイヤーにとって、意味がわからないであろうこんな譜面
しかし、上手い人たちにはこの意味が分かるんです。
どこをどう押せばいいのかを、一瞬で判断することができる人たちなんです

後編では、ではその譜面認識力を鍛えるにはどうすればいいのか?を解説します
(本当は一つにまとめるつもりだったんですが、あまりに長くなったのでわけました)
こちらこらどうぞ↓

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