対戦ゲームの「今日のやめ時」はどこにある? ~冷静さを維持するための試み~

コラム
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Twitterやnoteにも書いていますが、ポケモンの対人戦にハマっております。

剣盾を遊んでいないので、『ポケットモンスター バイオレット』は久しぶりプレイしたポケモンでした。それもあってか予想以上に夢中になり、良い機会なので興味のあったオンライン対戦にも挑戦しています。

案の定、ムチャクチャ面白い。

構築、駆け引き、反省、再構築。
このような対戦ゲームの面白味が詰め込まれており、これほど奥が深いものだったのかと唸らされています。沼にハマった感覚があり、当分はやめられそうにありません。

しかし同時に発生した問題点もあります。それは何かって、このゲーム、有り得ないくらいの時間泥棒なのです。

一度対戦を始めると自制が効かず遊び続けてしまい、この一週間は久しぶりに睡眠時間4~5時間の寝不足気味で乗り切るハメになりました。今日は1時間だけ…とか決めてオンラインに潜るのですが、ダメです。気が付くと日付が変わっています。明日(今日とも言える)の対戦のための再構築案など考え出すとそれでも時間が足りず、昼休みにすらポケモンしている始末です。

一方、他のゲームを遊びたい気持ちも大いにあります。
別のゲームにも触れる時間を捻出しつつもポケモンの上達を目指すには、短いプレイ時間を活かす必要があるでしょう。宝くじを当てて退職でもしない限り、可処分時間は常に一定でありますから。

しかし、どうしてもポケモン対戦をやめることができません。熱くなって遊び続けてしまうのです。

うーん、できるだけ短い時間で上達するためにも「今日のやめ時」を見極めて、ムダなプレイを減らしたい。でもそんなやめ時って、一体どこにあるんだろう?

今回はそのようなことについて。

タイパを上げるため、反省を重視する

体力の低下などもあり、特に平日の可処分時間は減る一方であります。
そして少ない時間の中でゲームの腕前を上げるには、やはり反省が重要であると考えています。


やたらめったら回数をこなすのでなく、一戦一戦を反芻し、次に活かしていく。もちろん数をこなすことで得られるものもありますが、時間と体力がそれを許さないため、反省を重視したプレイを心がけています。

「今の対戦、ここが失敗だった」
「あそこでああしていれば、上手くいったかも?」


戦いの中で課題を洗い出し、次への対策を練っていく。今風の言葉を使うならばタイムパフォーマンス=タイパを上げるためにも、何も考えていない時間は極力減らしたいものです。

そのためポケモン対戦では、私はなるべく「対戦メモ」を取るようにしています。

・相手の選出は?(なぜ、相手はそのポケモンを選んだ?)
・驚いたこと、初めて知ったことは?
・ここをこうしていれば勝てた…というポイントは?
・ここをこうしたから勝てた…というポイントは?
・次はどうする?

とかまぁこんな感じでしょうか。こういうメモはたとえ見返すことがなくとも、書くことにより心を落ち着け、冷静に分析して頭の中に落とし込むことに繋がりますので、結構色んなゲームでやっています。

こうして一戦を噛み締めることで、短い時間でも上達できれば…と思っています。

しかし前述の通り、実際は「短い時間」でやめることができず、つい遊びすぎてしまうことが大半です。

まぁ遊びすぎてしまったとしても、かけた時間の分だけ得られるものがあるなら良しとできます。しかし、違うのです。これはもうずっと前から思っていたことなのですが、この手の対戦ゲーム。

一度に長時間プレイすればするほど、得られるものが少なくなっていくような気がしてならないのです。

長時間のプレイになるほど、反省がいい加減になっていく

↓は、私が実際に書いた「ポケモン対戦メモ」の一部です。
(内容の意味は分からなくても問題ありません)

・フォレトス、エクスレッグ、モスノウ勝
虫統一パ。フォレトスの大爆発がマンダの威嚇で半減になったのはでかかった。
ただ出会い頭でマンダも一撃。その後はよくわかんなかった。

・オンバーン、ガブ鋼テラス、マスカーニャ勝
ガブリアスの鋼テラスは読みたかった。オンバーンの素早さ要確認。
オンバーンがスカーフ持ってたらキツかった?その場合はサーナイトに交換して対応できたか?ドラゴンワザ無効にできるし

(中略)

・モロバレル、ヘイラ、サーフゴー

・ガッサ、ドドゲ、サーフゴー

・サーフゴーいきなり妖テラス

大体3時間くらい対戦した時のメモだったと思います。

頭の方も割といい加減ですが、特に最後の3戦は拍車がかかっており、勝敗も、相手が何をしてきたのかも、自分が何をしたのかもわかりません。ここから何かを学ぶのは難しいでしょう。少ない時間を有効に…と思っていながらこれでは、上達どころか時間をムダにしてしまっています。そしてこれは決して、今回に限った話ではなかったりします。

このようなことから気づいたのですが、対戦ゲームと言うのは、一度に長時間プレイすればするほど、得られるものが少なくなっていくような気がするのです(2回目)

段々と、反省がいい加減になっていくのです。

汎用

プレイ時間が長くなるほど、何と言うか、自分が変化しようという気持ちが薄まっていくような気がします。

初めの内は戦いから学びを得て、それに応じて成長しようと言う心構えでいられます。ですが2時間、3時間とプレイするにつれてその気持ちが薄まり、そしてやり方を変えることができなくなります。自分が変化しようというよりは、とにかく同じやり方が上手くいくシーンが訪れるまで我武者羅に遊び続けるような…そんなプレイへと変わっていってしまうのです。

変わってしまう原因は、恐らくですが、どうしても勝負の内容よりも結果に視点が移ってしまうからだと思います。初めは勝ち負けは二の次として、内容に目を向けることができます。しかしやはり戦いは結果が印象に残るものですし、最終的に求めているのも結果です。特に負けの悔しさが頭をヒートアップさせ、内容と反省を重視する姿勢を失わせるのではないかと思います。

そのような状態で対戦をしても成長はない…とは言いませんが、やはり効率は悪いと感じます。短い時間を目一杯活かしたいと思っているなら避けるべき事態でしょう。

汎用

限られた時間を有効活用するためにも。自身の視点が内容から結果へと変わったのなら。反省を忘れてリトライばかりするようになったのなら、それが対戦における「今日のやめ時」ではないかと考えています。

時間が潤沢ならば、それこそ飽きるまでやってもいいでしょう。しかし私たちはそうではありません。
「今日のやめ時」を見極め、タイパが落ちるその前に気持ちよくゲームを終え、反省をしてまた次へ…軽やかにゲームを遊びたいものです。

さて、ではその「今日のやめ時」は、いったいどのように見極めれば良いのでしょうか?
反省を忘れる瞬間、ヒートアップし始めた瞬間…と言っても、それを自身で認識するためには、いったいどうすればいいのでしょう?
今ここが「今日のやめ時」と、どうすれば知ることができるでしょうか。

「今の冷静度」をメモしてみる…という試み

これに関して私が今考えているのは「自身のその時点での冷静度」をメモしてみる…という試みです。

対戦メモに内容や反省点に加えて、今の自分はどれだけ冷静でいるか?を合わせて書き添えてみるのです。100からスタートし、熱くなってきたなと思ったら90→50とかドンドン減っていきます。

そして完全にヒートアップする瞬間とは、恐らくこの冷静度の記録をやめた瞬間です。

後日対戦メモを見返したとき、自分はいつ冷静度のメモをやめているのか?も合わせてチェックしてみます。だいたい10戦くらいするとダメなのか、負けが3回くらい続くとダメなのか。

自身がどのような時にヒートアップしてしまうのかを知れば、次回はそのタイミングを自分で認識しやすくなるでしょう。ヒートアップする前にゲームをやめる、あるいはストレッチするだのコーヒーを飲むだのの対策を打つことも可能になります。

汎用

私は趣味で音ゲーを遊びます。音ゲーもスコアやクリアを目指してヒートアップしてしまう瞬間がままあるジャンルです。

しかし私は、音ゲーに関しては「今日のやめ時」を完全にコントロールできると自負します。

なぜでしょうか?
それはもう、自分がヒートアップする瞬間を明確に認識しており、その前に対策を打っているからです。

具体的には別の曲をプレイするとか、その日はもう帰るとかです。熱くなってしまうと、こういう引き際を見極められなくなります。しかし音ゲーを遊んでいる私は常に冷静なので、自分で言うのもなんですが鮮やかに引くことができます。私は週に2度、2時間程度しか音ゲーを遊んでいませんが、確実に上達しています。タイパが良いですね。ポケモンでもスプラトゥーンでもギルティギアでも、こうありたいものです。

短い時間でもスマートにプレイして、しっかり上達する…そんなオトナな遊び方ができたら…と思います。まぁポケモンの場合、育成の時間はどうしたって捻出する必要があるんですけどね…

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日々プレイしたゲームの、忖度のないレビュー。オタクしていて思ったことを書いています。ADV、音ゲーが特に好き。

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