マッサージフリークスについて自分で考えたこと…否定派と擁護派の”主張のライン”はどこにある?

コラム
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qureateの新作「マッサージフリークス」が発売延期になった。

明確な理由は述べられていない。
これを妄想で語る気はない。

ただ気になったのは、またしてもこの手のお色気系コンテンツに関して、オタクと否定派がぶつかり合ってしまっていたことだ。
大論争に発展した「月曜日のたわわ」が記憶に新しい中、またである。

自分はこの手の問題に関して、基本的にノータッチでいた。
なんというか「この問題に関心がある」と思われると、面倒くさいことになる気がするからだ。
ただ一方、いちオタクとしてこのようなバトルが始まる度、その動向が気になってもいた。
作品を擁護するオタク側と、否定する側、一体どちらが正しいことを言っているのだろう?

有象無象のツイートをいくら眺めても、答えは見つからない。
どっちも正しい気がする。難しい問題だ。
とても自分には判断できない。
だから、今までずっと待っていた。

私が尊敬するプロのライターたちが、何か目の覚めるような記事を書いて、答えを示してくれることを、待っていた。



自分で考えて踏み込むには、この問題はデカすぎる。
だから頭の良いひとが、その頭で考えてくれるのを待っていたわけだ。

でも、これじゃダメだなと思った。
人が考えるのを待つんじゃなくて、自分で考えなきゃいけないと思った。
そうしないと、自分はいつまで経っても、あの尊敬するライターたちに届かない。
書き手として一生未熟なままだ。

だから自分で考えてみる。

結果間違ったり、見当違いなことを言ってしまうかもしれない。
それでも、人が考えるのを待っているよりずっと成長すると思う。
頭の良い人の、頭の良いツイートをただRTするだけより、はるかに大きなものが得られるはずだ。
「難しい」と思うところに踏み込まねば、成長はない。
ゲームと同じだ。


だからこの記事は、あくまで私の考えを述べるものだ。
それこそ目の覚めるような結論が出ているわけじゃないし、オタク側と否定派、どちらかを応援しようというものでもない。
そこには期待しないでほしい。

もちろん、だからと言って「反論しないで!」なんて甘えたことを言うつもりはない。
間違っている、ここはおかしい、と思う点があれば、コメント等で自由に指摘してもらってかまわない(礼儀は忘れないでほしい)。

思うこと…オタク側と否定派の、それぞれの主張のラインについて

これは「月曜日のたわわ」の時にもすごく思ったことだけど、そもそもオタク側と否定派は、具体的に何についてレスバトルしてるんだろう?

例えば今回の「マッサージフリークス」に関して言えば、否定派には少なくとも以下の3つの“主張のライン”が存在すると思う。

・ライン1…マッサージフリークスのような作品が、存在すること自体が問題だ

もっとも強いライン。作品そのものが、存在するだけでNGとする。
このラインを通したいならば「なぜ『マッサージフリークス』が存在すること自体が問題なのか?」という質問に答えられないといけない。

・ライン2…マッサージフリークスのような作品があることは問題ない。だがNintendo Switchで発売になることが問題だ。

ライン1ほどは強くない。
「マッサージフリークス」のようなゲームがあっても、それは別にいい。
でもNintendo Switchで発売するのは良くないよね…という意見。

このラインを通したいならば…

「なぜNintendo Switchで発売することが問題なのか?」
「PS4やスマートフォン、PCなら問題ないのか? それはなぜ?」


最低限この質問に答えられないといけない。

このライン1と2だけでも、話し合いのポイントが全く違うことが分かる。
だからこそ「否定派」だとか「オタク」だとかで一くくりにしてレスバトルをするのは、無意味だと思う。

更に…

ライン3…マッサージフリークスの存在自体にも、Nintendo Switchで発売になることにも問題ない。ただしゾーニングが不十分だ。

このラインを通したいならば「では、どのようにゾーニングすれば十分と言えるのか?」に答えられないといけない。

ここまでくると、ライン1なんかとは完全に別の話題だ。
「マッサージフリークス」の存在自体を否定するライン1を主張している相手に「きちんとゾーニングされている!」なんて言っても、意味がないと思う。
相手はそもそもゾーニングがどうこうなんて話していない。


大切なのは相手にまず「なぜ『マッサージフリークス』のような作品が存在することが問題なのか?」を問うことだと思う。
その回答に対して「ゾーニングで解決できるのではないか?」と返すならわかるのだけど。

上記のライン1~3は、複数同時に主張することもできる。
「『マッサージフリークス』なんてゲームの存在自体NGだし、しかもNintendo Switchで発売ってどういうこと?」みたいに。
ただその場合でも、一度に話し合えるポイントは一つだと思う。

「なんでゲームの存在自体がNGなの?」
「PS4で発売ならOKなの?」

冷静に、まずは相手の主張のラインを問い、話し合いのポイントを探る必要がある。
頭の良い人たちからすれば当たり前なんだろうけど、既にここでメチャクチャになっているレスバトルは多いんじゃないか。

例えば「月曜日のたわわ」の時に、否定派筆頭みたいな扱いを受けていた(ように見えた)治部れんげ氏は「このような作品が存在することは問題ない。ただ日経新聞に公告が載ったのはダメ」という主張をしていた。(消えたのかページが見つからないけど、自分は間違いなくそう書かれた信頼できる記事を読んだ)

少なくとも「たわわを規制しろ!」みたいなことは、治部れんげ氏は言っていなかった。
問題はあくまでも、日経新聞に広告が載ったことであると言っていた。

この主張のラインをきちんと把握したうえで、氏を擁護したり批判したりしていた人が、一体どれだけいるだろう。

終わりに

今回の記事はここまで。

この「お色気系コンテンツにまつわるオタクVS否定派」については、また別の点で続編?を書くつもり。
お題は「性犯罪助長なのか女性蔑視なのか」の予定。
この二つは一緒くたにされがちだけど、自分は全く別の問題であると思っているし、頭の良い人たちはそう考えているように見える。

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日々プレイしたゲームの、忖度のないレビュー。オタクしていて思ったことを書いています。ADV、音ゲーが特に好き。

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