【新作発売スケジュール】8月の主な新作テキストADV
2022年7月31日現在確認できる、CSの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル |
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8/4 | ★アパシー 鳴神学園七不思議 |
8/26 | となりに彼女のいる幸せ~i fight with summer~(DL専) |
PS4
発売日 | タイトル |
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8/26 | となりに彼女のいる幸せ~i fight with summer~(DL専) |
気になる新作ピックアップ
発売スケジュールの中から、注目の新作をピックアップして紹介します。
アパシー 鳴神学園七不思議
2022年8月4日発売。
飯島 多紀哉氏が原作、脚本をつとめるオムニバス形式ホラーADV。
飯島氏はかの名作「学校であった怖い話」の製作総指揮を務めたクリエイター。
一方で今やもっとも有名な低評価ゲームの一つ「四八(仮)」でも知られた方で、作品の完成度にはやや不安定さも。
「アパシー」は「学校であった怖い話」の世界観を引き継ぐシリーズ作品。
その大半は同人作品としてPC向けにリリースされてきましたが、本作「アパシー 鳴神学園七不思議」でついにCSに登場。
氏曰く、数百にも及ぶシナリオを収録しており、この点でノベルゲームの最高峰を目指して開発されているとのこと。
そのボリュームはもはや遊びきれないほどで、何度遊んでも新しいシナリオに巡り合えるのだとか。
現在は体験版がNintendo Switchオンラインストアで配信中。
実にバラエティに富んだ“怖い話”が収録されており、製品版への期待が高まる内容です。
しかし他方のシステム周りには、やや不便さも。
タイトル | アパシー 鳴神学園七不思議 |
対応機種 | Switch |
発売日 | 2022年8月4日 |
価格 | パッケージ版 /ダウンロード版 7,678円(税込) |
【連載】3DSテキストADV調査ファイル Vol.4
新規コンテンツ購入が、来年3月下旬に停止する3DS。
その前に買っておくべき作品はどれ?
実際に購入、プレイして調査する連載企画です。
ノックアウトピープルズ ~ちょっと残酷な博覧会~
DSiウェア作品。
500円で配信中。
お世辞にも良いゲームとは言えません。
が、主人公であるブタのシュールな散り様がとにかくユニーク。
主人公のブタは、迷惑行為を繰り返すダメなヤツ。
プレイヤーの目的は、選択肢で彼に正しい行動をとらせること。
もちろんあえて迷惑行為をさせることも可能。
すると“ちょっと残酷”な結末が待っており…
クオリティはともかく、1時間足らずでコンプリートできてしまうボリュームは500円でも不満。
シナリオにも深みはなく、単発的に出来事を楽しむのみ。
ただ面白いのは、迷惑行為に走った場合の末路が、妙に惨いこと。
絵本のようなイラストからは想像できないほど、悲しい最期を迎えるブタ。
そのちょっぴり残酷な様子を楽しむ作品です。
タイトル | ノックアウトピープルズ ~ちょっと残酷な博覧会~ |
対応機種 | 3DS |
価格 | 500円 |
プレイ時間の目安 | 30分~1時間 |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
【連載】だーまえ以外のKEY作品紹介 Vol.3
2022年9月30日発売予定のKEY新作キネティックノベル「終のステラ」
シナリオは田中ロミオ氏が手掛けています。
これを応援する企画として、「終のステラ」発売までの間、数あるKEY作品群の中から“シナリオが麻枝 准ではない”作品を紹介します。
近年のKEY作品は「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07氏をはじめ、多様なライターがシナリオに参加しています。
それらにスポットを当てていきます。
LUNARiA ―Virtualized Moonchild―
松山剛氏によるシナリオ。
VRが大きく発展した近未来が舞台の恋愛ADV。
主人公T-BIT(ハンドルネーム)は、VR世界で人気のレースゲーム「Skyout」の高校生プロゲーマー。
しかしレース中に発生したトラブルにより、見知らぬVR空間へとワープ。
そこで出会うのはAIアバター、LUNER-Q(るなきゅん)
彼女曰く、ここは月面のサーバーに作られたVR空間とのことで…
月と地球。
38万キロの遠距離恋愛を描く作品です。
月のウサギをイメージしたウサギっ娘ヒロインが放つ、パワフルな明るさが魅力。
「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」など、切なさ感じる作風が印象的なKeyの短編ですが、本作は真逆のイメージ。
起承転結が丁寧で、誰にでもオススメできる一本です。
レースシーンのBGMは必聴…?
タイトル | LUNARiA ―Virtualized Moonchild― |
対応機種 | PC、スマホ |
価格 | 1980円 |
プレイ時間の目安 | 3~5時間 |
備考 | スマホ版は中盤まで無料 PCには体験版あり |
フリーゲーム探訪記 Vol.7
無料で遊べるフリーゲームから、オススメ作品を紹介します。
みすずの国
スタジオ・おま~じゅ製作。
ふりーむ!等で配信中。
ある日突然、「天狗」になってしまった少女の、挑戦と成長の物語です。
超常的な力を操る「天狗」
その力は危険であるため、人間との共存が法律により認められていません。
中には人間として生まれたにも関わらず、不運にも“適正”を持ってしまい天狗とされてしまう人も。
主人公は正に、人間から天狗になってしまう少女。
主人公は家族と別れ、天狗たちの集まる学校へ。
しかし天狗は非力な人間たちをバカにしており、みすずもまた差別的な扱いを受けるのですが……
丁寧に構築されたハードな世界観とキャラクターの運命。
それに対し、どこかお気楽な主人公の噛み合いっぷりが面白い。
雲の上の存在だらけの中に放り込まれ、その埋めようのない差にくじけ、しかし立ち上がる様が印象的なエピソードで描かれています。
短編ながらも胸を打つ内容でした。
この短さで終わってしまうのがもったいないと感じるほど。
しかも本作は、作者の別の作品のプロモーションだというだから驚きです。
とてもそうは思えない面白さ。
オススメです。
タイトル | みすずの国 |
プレイ時間の目安 | 2~3時間 |
【終わりに】 ~編集後記~
7回目の刊行です。
今月は新作が少ないため、紹介しているタイトルがわずか4本…
何だか申し訳なく思っています。
いちおうフリーゲームは何本もプレイしているのですが、今回紹介した「みすずの国」が想像以上の面白さ。
読者の皆さんが実際に遊ぶ確率を少しでも高めたいと思ったので、これ一本の紹介に絞りました。
ただ、記事がここまで短くなってしまうのは想定外。
新作が少ない時でも濃密な内容を作れるよう、新しいネタ、コーナーを考えなければ…と思っています。
次回は8月末の予定。
…なのですが、お盆休み辺りをめどに、フリーゲームをまとめて紹介する増刊号的な記事のアップを考えています。
これまで毎号やってきた【フリーゲーム探訪記】の総集編のような内容を予定。
いずれも半日あれば十分クリアできるボリュームの作品なので、連休中にぜひチェックしてもらえれば…と思っています。
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