【Switch新作発売スケジュール】9月の主な新作テキストADV
2023年8月31日現在確認できる、Switchの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル |
---|---|
9/7 | ・五等分の花嫁 ~彼女と交わす五つの約束~(PS4版あり) ・終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-(乙女) ・嘘からはじまる(DL専) |
9/14 | ・ワンド オブ フォーチュンR2 FD ~君に捧げるエピローグ~ for Nintendo Switch(乙女) ・星のカケラ殺人事件ースリルとサスペンスの本格謎解き推理ミステリーー(DL専) |
9/28 | ・フローラル・フローラブ ・ガールズフランティッククラン(PS4版あり) ★トリノライン ・SAGA PLANETS 4作品セット |
※★マークは下のコーナーでピックアップ
一言コメント
先月、先々月とほぼ変わらず、エンターグラムとオトメイトが奮闘し続ける一ヵ月。…いつまで続くんだ?
今月の気になる新作ピックアップ
今月発売、注目の新作をピックアップして紹介します。
トリノライン (Switch)
2023年9月28日発売。
解散した美少女ゲームブランドminoriの作品がSwitchに移植されます。
この初報を聞いたとき、ずいぶんと驚かされました。というのもminoriはPCで作品をリリースしていた当時、18禁であることに拘りを持っていることを公言していたのですよね。
例えばminori最後の作品になった『その日の獣には』の公式サイト内には、こんな一文も見られます。
「想いを叶えるということ / 誰か・何かを好きになるということ」を映す、“ 18禁PCゲーム ” という名の物語に、どうぞご期待ください。
『その日の獣には』公式サイトより
そのような姿勢からか家庭用ゲーム機への移植にはあまり積極的でなく、私が知る限りではPS2に移植された『ef – a fairy tale of the two.』が唯一です。
そんなminoriの作品が解散から数年を経た今、まさかSwitchに移植されるとは思いもよらず…。
今回の移植も例によってと言うべきかエンターグラムの仕事で、同社はこれまた移植されないことで有名なライアーソフトの『エヴァーメイデン~堕落の園の乙女たち~』Switch版なんかも発売していました。18禁美少女ゲームと家庭用ゲーム機の移植にまつわる不文律を変えようとしているようにも見えます。
ちなみにエンターグラムはオリジナル作品である『すだまリレイシヨン』がかれこれ七か月くらい延期していたりします。ちょっと心配…?
タイトル | トリノライン |
ジャンル | 恋愛アドベンチャー |
対応機種 | Switch |
発売日 | 2023年9月28日 |
価格 | 完全生産限定版 12,437円 通常版 7,678円 ダウンロード版 7,370円 |
ファントムゾーン ダイモンズ (Steam)
2023年9月配信予定。
元々はフリーゲームとして配信された作品が、内容の改修と追加要素をプラスしてSteamでリリースされます。怪異が蔓延る町「夜森市」を舞台に、ある姉妹が怪現象と戦う姿を描いた物語。
「ファントムゾーン」シリーズとして複数の作品がいずれもフリーゲームとして配信中。世界観や登場人物も共有しているようです。
フリーゲーム版をプレイしてみますと、怪異討伐ものとしてはポピュラーである一方、キャラクターは目力の強いビジュアル含めて特徴があると感じます。シリーズものではありますが、本作から遊び始めてもそれほど問題はない印象。
ただキャラにせよ世界観にせよ大まかな設定部分までしか描かれず、エピソードで見せるシーンが少ないためか薄味にも思え、その辺りはSteam版で改修と追加がどの程度されるかが気になるところです。
タイトル | ファントムゾーン ダイモンズ |
ジャンル | ビジュアルノベル |
対応機種 | PC |
発売日 | 2023年9月 |
価格 | 不明 |
備考 | フリーゲーム版も配信中 |
フリーゲーム探訪記 Vol.20
無料で遊べるフリーゲームから、オススメ作品を紹介します。
実験的なテアトロ アルレッキーノ編・第一部
サークル「結社スメール」(@Societas_Sumeru)制作。
ある大学で演劇に打ち込む主人公が、奇妙な出来事に巻き込まれていく物語。
遊んでみて構成と筆力に驚かされました。
本作は主人公が遭遇する奇妙な出来事の顛末を物語のメインに据えています。が、公開されている「アルレッキーノ編・第一部」では、むしろ出来事そのものでなく、苦悩する主人公と他人物の描写に力を入れている印象です。
本作、メインである出来事の進行は決して早くありません。それでもプレイヤーを読ませる力を持っているのは、主人子らの苦悩する姿の描写が巧みであるからだと感じます。ゆっくりではありますが出来事が進むたび、主人公らは追い詰められ、苦しみ、そして過去が明らかになってゆきます。そうして奈落に落ちていく姿だけでも、プレイヤーを引き付ける力を持っています。
いよいよ落ち切ったと思われたその時、ついにメインが大きく進行し“OPテーマ”が流れ…
オススメです。
公開中のバージョンは現在未完であり、遊んでみたところ大きめのプロローグという印象を受けました。製作者のX(Twitter)での発言から、完成まで時間がかかるであろうことも予測されます。最終的には相応のボリュームになるかと思いますので、コンパクトに遊びたいなら今のうち…と言えるかも。
タイトル | 実験的なテアトロ アルレッキーノ編・第一部 |
プレイ時間の目安 | 7時間 |
【短編紹介】週末の一本
ゲームを遊ぶ時間がなかなか取れない…
悩めるゲーマーのために、週末のお休みだけでクリアできる短編を紹介します。
REPLICA (主要ハードならどれでも)
ゲーム内で再現したスマートフォンを操作し、個人情報を暴いていくゲーム。コンプリートは難しめなので、適度に攻略サイトを使うことをオススメします。
プレイヤーは何者かの命令で、他人のスマートフォンを操作する立場。暗証番号やSNSのパスワードなどをスマートフォン内の情報から推理し、個人情報を収集、持ち主の思想を探っていきます。
このアイデアが面白くそれだけでも楽しく遊べるのですが、一方で深みはなく、シンプルな数字探しに留まっています。はっきり言って飽きが来るのは早い。
それでも本作が多くのプレイヤーから面白いと言われる理由は、その物語にあると私は見ています。
本作は12ものエンディングが用意されており、その分岐はスマートフォン内の情報やメッセージに対し、プレイヤーがどう行動するかで決まります。架空のスマートフォンを操作する…という斬新なアイデアで引き付けますが、その遊ばせ方はアイデアから発展する仕組みの深さよりも、物語とその分岐による…と、何ともテキストADV的な遊び心地の一本なのです。
実際、開発したSomi氏も本作をインタラクティブノベルとしています。テキストADVへのアプローチの形として見ると、感じ方が変わるかも。
タイトル | REPLICA |
ジャンル | インタラクティブノベルアドベンチャーゲーム |
対応機種 | 主要ハードならどれでも |
価格 | 500円弱 |
プレイ時間の目安 | 3時間 |
備考 | 自力でのコンプリートは難しめ。 |
【終わりに】~編集後記~
暑い…いつまで続くんだ。終わらない夏。誰も気が付かないだけで、俺たちは2023年8月をループしているのかもしれない…
さて9月の新作は2本のみの紹介になりました。あまりモチベが湧かないタイトルで無理やり文字数を稼いでもな…という考えからですが、本数自体もそう多くはありません。
しかし本文中にも書きましたが『トリノライン』の移植には一人で盛り上がっていまして、あれだけ18禁にこだわっていたminoriをどう動かしたのかが気になります。もうブランド自体は解散してますしね。この他にもエンダーグラムは“えぇッ!?”と言いたくなるタイトルを色々移植予定。かなりマイナーな驚きではありますが、その辺りもこの記事で書いていくつもりでいます。
先月はお休みしたR18の新作紹介ですが、今月から先、年内はひとまず毎月注目作があります。良かったー…というか、9月は大きな話題作の発売月であります。1月に発売した『サクラの刻』とどっちが年間大賞(?)を取るのやら。個人的にも有給をとって遊びたいレベルのタイトルですが…ガルパン最終章4話もあるからね…
次を書く頃には涼しくなっていることでしょう。記録的に外出しない夏だった…。
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