【Switch新作発売スケジュール】7月の主な新作テキストADV
2023年7月2日現在確認できる、Switchの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル |
---|---|
7/13 | ・Collar×Malice for Nintendo Switch スペシャルBOX(乙女) |
7/20 | ・ワンド オブ フォーチュン R2 ~時空に沈む黙示録~ for Nintendo Switch (乙女) |
7/25 | ・Magic Exposure (DL専) |
7/27 | ★ Deep One -ディープワン- (PS4あり) ・花咲ワークスプリング! ★流行り神1・2・3パック (PS4、PS5あり) ・流行り神 警視庁怪異事件ファイル (DL専、PS4、PS5あり) ・流行り神2 警視庁怪異事件ファイル (DL専、PS4、PS5あり) ・流行り神3 警視庁怪異事件ファイル (DL専、PS4、PS5あり) |
今月の気になる新作ピックアップ
発売スケジュールの中から、注目の新作をピックアップして紹介します。
Deep One -ディープワン-
新本格バドルビジュアルノベルを謳う『Deep One』がSwitchに移植されます。
本作、何も言わずにまずは公式サイトを見てほしい。というのも、宣伝文句のビッグマウスっぷりが半端じゃなく、一見の価値があるのです。
「シナリオゲーム、バトルノベルを切望する全てのユーザー様へ、その渇望を『DeepOne』が満たしてご覧に入れます。」
「」内全てDeepOne公式サイトより
「日本音楽スタジオ協会所属の大型スタジオにて、プロ奏者の手によって産み出される生の楽曲の数々は必ずやプレイヤーの皆様を魅了することでしょう。」
思わず「ホントかよ…」とツッコミたくなる宣伝文句が並んでいます。
本来バトルものは、素早い動きを伝えることが難しいノベルとは相性が悪い。しかしCGやSEを組み合わせることができるビジュアルノベルではこの限りでなく、『Fate』を始め名作も生み出されてきました。
セイバー VS ギルガメッシュ
村正 VS 荒覇吐…
あれに並ぶ…いや超える興奮を『DeepOne』が、やってくれるというのか…ッ!!!
そして先に発売済みのPC版の評価は…!!!!
だいぶ低いのですねコレが…(ErogameScapeスコア中央値70 平均値57)
レビューから見える不評の理由は、パッケージにヒロインっぽく描かれているキャラの個別ルートが存在しないこと。というか、本作のシナリオはこれ一本で完結しないようです。いわゆる分割作品でありながら、それが事前に明かされていなかったらしい。それはアカンやつ。
…結果はともかく、高い目標を掲げた作品自体は歓迎なので、自分は購入してプレイ予定です。
2023年7月27日発売予定。
タイトル | Deep One -ディープワン- |
ジャンル | 新本格バトルビジュアルノベル |
対応機種 | Switch、PS4 |
発売日 | 2023年7月27日 |
価格 | 限定版 :12,078円(税込) 通常版 :8,778円(税込) DL版 :8,360円(税込) |
流行り神1・2・3パック
日本一ソフトウェアのホラーノベルシリーズをまとめたパッケージが発売。
元はPS2から始まった『流行り神』シリーズは息の長い作品でして、移植や新シリーズ『真・流行り神』なども含めると、全6作品が20年弱に渡って展開され続けています。一時期は新作はもう出ないと思われる発言もあり、終息する気配があったのですけども。
内容は怪異探偵ものの一種ですが、本作の大きな特徴は、怪異に対して科学、オカルトの二方面からアプローチをかけることが可能で、それによりルートが分岐していくこと。
渋いビジュアルも相まって硬派な一本。3本まとめたパッケージであるためボリュームはありますが、オムニバス形式の作品なので、腰を据えずとも遊べます。
なお各タイトルの個別販売はDL版のみ。
タイトル | 流行り神1・2・3パック |
ジャンル | 都市伝説推理アドベンチャー |
対応機種 | Switch、PS4、PS5 |
発売日 | 2023年7月27日 |
価格 | 5,980円(税込6,578円) |
備考 | 個別販売はDLのみ |
【短編紹介】週末の一本
ゲームを遊ぶ時間がなかなか取れない…
悩めるゲーマーのために、週末のお休みだけでクリアできる短編を紹介します。
少女琥珀 (PC、スマホ)
短編ビジュアルノベル製作サークル、シンセティックガールによる作品。
主人公と少女こはくが、ある出来事をきっかけに出会うことから物語がスタート。しかしボーイミーツガールから始まる冒険譚や恋愛ものではなく、もっと小さい世界で、小さな心の動きを描いた内容です。
主人公は幼いころの経験により、自分で定めたルールの上でしか人と関わらないことを決めた人物。こはくもまた同様に、彼とは全く違うルールのもと、小さな部屋に引きこもって生きています。
世界が定める暗黙のルール。それに馴染むことができず孤立する人は多いでしょう。そんな中で主人公らは、自身の決めた、自分だけのルールを拠り所に生きています。その二人が出会ったとき、何が起こるのか。
二人の関係を独自の言葉、表現で切り取ろうとする意欲を感じる一本で、派手でもドラマティックでもありませんが、読後感はスッキリしていて後味よし。
派手なツイスト、プロットよりも、さざ波のように寄せる物語を味わいたい方にオススメの一本です。一方でギャグシーンなどは美少女ゲームの文脈に近く、ややミスマッチを感じるシーンも。3人のヒロインとの個別ルートがあります。
…ちなみに本作、スマホ版も配信されていますが、視力に自身が無い人にはオススメできないレベルで文字が小さいのでご注意(?)ください。裸眼両目1.5の自分でも小さいと感じるほどで、これはもったいない点です。
タイトル | 少女琥珀 |
ジャンル | ノベル |
対応機種 | PC、スマホ |
価格 | 1000円 |
プレイ時間の目安 | 3時間 |
備考 | スマホ版は文字が小さい。 PCにて個別ルート一本を遊べる体験版を無料配信中。 |
フリーゲーム探訪記 Vol.18
無料で遊べるフリーゲームから、オススメ作品を紹介します。
怪談ひとつ
鷹月(@yougetu_24)氏製作のホラーノベル。
現在公開中のものはβ版で、本編中の選択肢の多くが未実装。表示はされますが選択できない状態で、全ての物語を遊ぶことはできません。
…が、このβ版の段階でも十分なボリューム、クオリティの作品だと感じたので紹介します。
作者本人が公言しているように、SFC『学校であった怖い話』に強く影響を受けた作風が特徴。根本のキャラ、状況設定は常に同じですが、選択肢によって怪談の内容がいくつにも分岐します。この作りは正に学怖のそれで、ついでに言うとキャラクターの語り口もよく似ています。
驚かされたのは、フリーゲームながら学怖リスペクトに成功していること。軽く触った段階での遊び心地は、それこそ本家と比べても遜色ありません。
怪談を話すのは主人公と和装のヒロイン(?)であるオトメの2人のみ。しかしβ版の段階でも話は多様に分岐していきますし、文章力も確かで読みやすい。予定されている分岐を全て実装したら、確実に話題になるだろう…と言いたくなるほどの仕上がりです。
そもそも、プロが作ったゲームを真似るというのは、極めて難しいことのように思います。しかし本作『階段ひとつ』は、真似た作品であるがゆえの拙さを感じません。完成が楽しみになる一本です。
タイトル | 怪談ひとつ |
ジャンル | 選択分岐型長編ホラーノベル |
対応機種 | PC |
プレイ時間の目安 | 90分(β版) |
備考 | ※現在公開中なのはβ版で、多くの選択肢が未実装 |
【終わりに】~編集後記~
エアコンが壊れました。助けて下さい。
金曜の夜、27度に設定して直接冷風を浴びながらガハハこれぞ日本の夏じゃとゲームをしていたら、突如ブレーカーが落ちました。うげーセーブしてねーよ。珍しいこともあるもんだーと配電盤のブレーカーを戻し、再びPCを起動。エアコンスイッチオン。再びブレーカーダウン。
クエスチョンマークを浮かべて原因を調べて見たら、どうも自室のエアコンを入れると即ブレーカーが落ちると判明。慌てて修理を依頼したら最速でも一週間後との回答で、しかも何時に訪問できるか、現段階では分からないとのこと…。皆さんも気をつけてください(何に?)。まだ買って6年くらいなんですが…室外機が雨ざらしなのがよくないのかしら。
さて今月の新作ですが…ありがとう乙女ゲーム、ありがとうギャルゲー。いやありがとうオトメイト、ありがとうエンターグラムと言うべきか。毎月のことですが。
『流行り神』は久しぶりの移植で、特に2、3が現行機で遊べるようになるのは嬉しいことです。また今回はPS5でもパッケージ版が発売されます。私が観測している範囲では、PS5でテキストADVのパッケージ版が発売されるのは本邦初です。
私自身のプレイ状況も話しておきましょう。今月はぶっちゃけ『アカイイト』くらいしか長編を遊んでいません。先月も似たようなこと言ってましたね。コンパクトなインディーズゲームは何本か触っているので、またお盆休み前にオススメまとめた記事でも書こうかな。
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