あなたは今、歩道で信号が変わるのを待っている。
ずいぶん長い赤信号だ。お気に入りのバンドの新曲が、もうCメロに差し掛かっている。
無視して渡ってしまいたい。だがそれは難しそうだ。
片側二車線の大通り。やはり、交通量が多い。
風を切る音をのせて、車が次々に走り去ってゆく。
遠回りになるけれど、少し先の歩道橋を使った方が早かったかもしれない。
退屈していたあなたは、ちょっとしたゲームを思いついた。
この道路を、あえて信号無視して渡ってみるのだ。
無事に反対側まで渡ったら、1点獲得だ。
また信号を無視して戻ってこられたら、更に1点。
これを繰り返し、一度も車にぶつからず、なんど渡れるかに挑戦するのだ。
もちろん、車にぶつかったらゲームオーバーだ。
いや待て。
これでは、車が来ていない時にだけ渡れば絶対にミスしないじゃないか。
そうだ、一定時間渡らずにいてもゲームオーバー、というのはどうだろう。
もし車をギリギリで避けられたら、ボーナスで1点獲得…なんてのも面白そうだ。
ゲームオーバーと隣り合わせの危険をおかすほど、メリットを得られる仕組みだ。
さぁ、命がけのゲームの始まりだ。
あなたは唇の端をわずかにあげて、微笑んだ。
「Ding Dong XL」は、120円、5分で遊べるスコアアタックゲームです。
カンタンなルール、ワンボタンの操作、短いプレイ時間。
それでいて、挑戦し甲斐のある難易度です。
スキマ時間に遊ぶにはもってこい、オススメの一本です。
タイトル | Ding Dong XL |
対応機種 | Switch、PC、スマホ |
価格 | 100~120円 |
紹介と総評
「Ding Dong XL」とは
「 Ding Dong XL 」は、シンプルな操作で遊ぶスコアアタックゲームです。
あなたが操作するのは、ボール。
操作と言っても、使うボタンは1つです。
ボールは画面の上、もしくは下の、中央に配置されています。
ボタンを押すと、ボールは反対側へ直進します。
加減速、停止はできません。
反対側へ到達すると、1点獲得です。
もう一度ボタンを押すと、戻ってきます。
端につくと、再び1点。
これを繰り返し、何点獲得できるかに挑戦します。
画面左右からは、障害物が飛んできます。
もしボールがぶつかってしまうと、即ゲームオーバー。
また、一定時間ボールを動かさずにいてもゲームオーバーです。
さぁ、あなたは一度もぶつからずに、何点獲得できるでしょうか?
これが「Ding Dong XL」です。
総評
シンプルながらもスコアアタックが面白い、良作であると感じました。
内容は、上記の解説が全てです。
簡素にまとまっている分、不満らしい不満もありません。
気軽に楽しめる内容ですが、反して難易度は意外なほど高い。
よほど上手でなければ、1プレイは5分前後で終わります。
一方でリトライが早いため、リプレイ性が高い一面も。
缶コーヒーよりも安い値段で。
気軽に、5分のスキマ時間から。
それでいて、挑戦し甲斐のあるスコアアタックを楽しめる作品です。
またネオン風味の演出がよく効いており、ビジュアルは120円とは思えないほど豪華です。
タイトルからゲームプレイ、リザルトまでシームレスにつながったエレクトロ系サウンドも特徴。
音楽に切れ目がないため、遊ぶこちらの気持ちも途切れず、リズムにのるように何度もリトライしてしまいます。
実にシンプルですが、それゆえに気軽に、しかし熱中してしまうゲームです。
1プレイが短いため、ちょっとした時間に遊ぶのにもってこい。
120円とは思えないほど、煌びやかな演出も好印象。
シームレスなサウンドが、再チャレンジをリズミカルに促します。
安くて、分かりやすくて、面白い。
そんなゲームを求めている方に、オススメです。
詳しいレビュー(?)
120円。シンプル。けれど、何度でも。
詳しいレビューと言っても、シンプルな作品であるため、語れることも多くありません。
障害物に当たらずに、ボールを移動させられればOK。
慎重に、よく見てボタンを押せばミスすることはありません。
しかし記録を伸ばしているうちに、だんだんと注意が散漫になります。
点数が欲しいあまり、タイミングの見極めがいい加減になってきます。
ボールは停止も減速もできません。
だから「あっ!」と思ったときには、既にアウト。
次はもっと慎重にやるろう。まだ伸ばせる。
そう思って、リトライするのですが…
シームレスにつながったサウンドが、隠し味のように効いていると感じました。
タイトル、プレイ、リザルトが全て1つのBGMのようにつながっています。
音楽が切れないため、遊ぶこちらの気持ちも、ゲームから離れません。
まるで一つの曲のリズムにノリ続けるように、リトライを押してしまいます。
安くて、分かりやすくて、でも面白い。
そんなゲームを求めている方に、本作をオススメします。
終わりに
何となく買ってみたゲームが、面白かった。
これはゲーマーとしてとても嬉しい瞬間です。
手ごろでシンプルなゲームを求めている方に。
スキマ時間を潰すのにもオススメです。
ただし、リトライのし過ぎには気を付けてくださいね。
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