【デュエルプリンセス】レビュー・評価 B級。でも、お色気を求めるなら買ってOK

ゲームレビュー
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突然ですが、質問させてください。

あなたは本作に、何を求めているでしょうか?

もし、お色気要素を求めているならば、ぜひ今すぐ購入してください。
本作は、その期待を決して裏切りません。

デッキ構築型ローグライトとしても、タワーディフェンスとしても、底の浅いゲームです。
早々に最適解が判明し、しかも最適解以外の攻略法が見つからない。

しかし、全年齢向けの限界であろうお仕置きシーンのセクシーっぷりが、そんなものを全て些事にします。
これを見るためだけにでも、本作を遊ぶ価値はあります。
お色気要素を求めるならば、まず買って損はしません。

タイトルデュエルプリンセス
ジャンルデッキ構築型ローグライト×タワーディフェンス
対応機種Switch
価格2,780円(税込)
プレイ時間の目安7~10時間
備考steam版も配信予定

作品紹介と総評

作品紹介

「デュエルプリンセス」は、デッキ構築型ローグライクと、タワーディフェンスを組み合わせたゲームです。
主人公は、大魔王の討伐を目指す10人のプリンセス。
ひとりを選択し、プレイを開始します。

主人公のひとり、バルバラ



マップを進めながらカードを集め、デッキを構築。
戦闘ではそのカードを使って、味方を召喚。敵拠点を目指して進軍します。
移動、攻撃は自動で行われます。

相手のカードを撃破しつつ、拠点に攻撃して耐久力をゼロにすれば、勝利。
プリンセス同士の対戦に勝てば、“お仕置き”が始まります。

戦闘画面。右が敵拠点です。

総評

本作のポイントは、以下の2点です。

・値段以上のクオリティ、スケベなお仕置き

・浅いデッキ構築&タワーディフェンス




デッキ構築と、そのデッキで戦うタワーディフェンス。
これはB級のクオリティだと感じました。
遊んでいて、深みを感じません。



というのも本作、バランス重視のデッキさえ組めば、どんな相手にも通用してしまうのです。

バランスを意識して、まんべんなくカードを集めるのが最適解。
いつも同じようなデッキを目指すことになるため、構築の楽しみはほとんど感じられません
使うデッキが変わらないため、戦いはいつも同じような展開になります。

ならばとバランスを無視したデッキを組もうとすれば、今度はカードの個性の弱さがネックに。
特殊なカードが少ないため、特殊なデッキも組めません。
毎回、同じデッキを使わざる得ない。

いつも同じデッキで、同じ展開の戦い。変化がありません。
このような点から、本作は浅いと感じました。

デッキ画面。最大で20枚です。

一方、値段以上のハイクオリティだと感じた点もあります。
それは全てのプレイヤーが期待しているであろう、本作の醍醐味。

お色気要素、スケベなお仕置きです。


各チャプターの最後には、敵対するプリンセスがボスとして待ち構えています。
この戦いに勝利すると、相手をお仕置きするミニゲームがスタートします。

やることは実に単純。
画面いっぱいに表示された女の子をクリックするだけです。

たったそれだけなのに、これが抜群にスケベです。



ますますのパワーアップを見せる乾和音(いぬいわおん)氏デザインのキャラ、イラストが、まず良い。
ポイントは、パンツ。そして引き締まった腹です。

また、声優さんの悩まし気な演技も、臨場感を高めます。
エクスタシーへ迫るほどに変化する表情、セリフも、生々しさを更に強くします。

このスケベっぷり。
本作は3000円弱のミドルプライス。

ですが、フルプライスのゲームと比べても、スケベ度合いは全く見劣りしません。

デッキ構築ローグライク×タワーディフェンスとしては、B級の出来です。
カードの個性の弱さが、構築と戦闘の浅さに繋がってしまっています。
3時間も遊べば、9割方は勝利できる構築が見えてくるでしょう。
そして、それ以外の構築を楽しめるだけの深みはありません。

一方、お仕置きのエッチっぷりは必見。
美少女のエッチなイラストなんて、無料でいくらでも見られる時代です。
そんな中において本作は、お金を取るだけのクオリティで仕上げています。
あなたは本作に、何を求めますか?
答えがエッチな要素であるならば、「デュエルプリンセス」を買って損をすることはないでしょう。

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詳しいレビュー

いつも同じになる、浅いデッキ構築と対戦。

本作はデッキ構築型ローグライト。
またタワーディフェンスとして、良いゲームとは言えません。


カードゲームのデッキとは、多様であるからこそ、面白いのだと思います。

攻撃狙いか、守り重視か、あるいはバランスを取るのか。

狙う戦法によってデッキの内容は、全く異なるものになります。
そしてデッキが異なれば、対戦の展開も大きく変化します。

だからいつだって新鮮で、勝負の行方も予測できない。

もしこれが、みんな同じデッキばかりだったらどうでしょう?

デッキが同じならば、取る戦法も同じです。
戦法が同じなら、対戦の内容も似たようなものばかりになります。
これでは変化が少なく、退屈です。

正に本作は、このような同じデッキばかりで退屈なゲームなのです。

「デュエルプリンセス」におけるデッキ構築は、バランスが大切です。

カードには属性があり、これにより有利不利が存在します。
また使用にはコストが必要。
これもカードによって大小があります。

属性が偏れば、不利な相手に一方的にやられます。
コストが小さいカードばかりだと、コスト大のカードに力負けします。
大きいカードばかりだと、小さいカードに数で圧倒されます。

そして本作は、このバランスを取った安定型のデッキが、圧倒的に強い。
バランスさえ守って構築すれば、まず負けません。

カードを集め、デッキを組むのですが…


確実にクリアするためには、常にバランス重視でデッキを組むことになります。
そのため何度周回しても、デッキはいつも似たような内容になります。
同じようなデッキを使うので、対戦の展開も変化がありません。
遊ぶほどに退屈になってきます。

じゃあバランスを捨てて、特殊なデッキを組んだら良いんじゃないの?

ところが、それも難しい。

なぜなら本作はカードの種類が少なく、更に一枚一枚の個性も弱いからです。
特殊なデッキを組もうにも、そもそも特殊なカードが少ないのです。


そのため、いつも同じようなデッキで、同じような対戦ばかりになります。
変化をさせようにも、変化させられるだけのカードがありません。

汎用




カードゲームとは、多様なカードから生まれる多様なデッキが、常に新鮮な対戦をもたらすものです。
またローグライトとは、遊ぶたびの変化こそが面白さのポイントであると思います。

本作には、このような楽しみが十分であったとは言えません。
いつも同じにならざるを得ない、底の浅いゲームです。
奥深さは求めない方が良いでしょう。



ただ一方で、深みを出そうと工夫している点も確かにあります。

良いと感じたのは、10人のプリンセスそれぞれが持っている、固有スキル。
これはゲージが溜まると使用可能。
コストを無視してカードを使用したり、味方を無敵にしたりと、強力なものがそろっています。
ただ結局どれも使用タイミングが似通っているため、今一つ変化に繋がっていないのは残念です。



またその他、10人それぞれに専用のカードも存在します(クリア後は全プリンセスに解禁)
これはどれも特殊な能力を持っており、構築に多様性をもたらす唯一のポイントです。
もっと数が多ければ、更によいゲームになったと思います。

本懐。総立ち。エッチすぎる“お仕置き”

ここまで書いておいて何ですが、私は本作に満足しています。
少なくとも、値段分の楽しみは得られたと感じます。


なぜならば、本作の最大のポイントであるお色気要素が、大変に良いものだったからです。
これだけで、他のことなど些事に思えます。

本作はチャプターの区切りに、ライバルとなるプリンセスが待ち構えています。
戦いに勝利すれば、その後は相手をお仕置きするミニゲームへ。

と言っても、やることはごく単純。
アイテムを選択し、プリンセスの体をクリックするだけです。
部位によって反応が変わります。

駆け引きはありません。
クリックして反応、変化を楽しむのみです。

であるのに、これが抜群に良い。

まず乾和音(いぬいわおん)氏がデザインしたプリンセスのイラストが、極上のクオリティです。

頬を赤くしながらも、まるで体を見せびらかすような大胆な構図。
皺、レースはもちろんのこと、縁のゴムまで描きこまれたパンツ。
水風船のような張りと柔らかさを同時に感じさせる、瑞々しい肉体。

蠱惑的です。
声優さんも良い演技をしています。


ぼうっと紫に光る魔法陣が描かれた、石造りの部屋。
既に呼吸は荒く、我慢しきれず漏れた声が混ざります。
かろうじて残ったパンツなど、弾力に抵抗できずぴったりと貼りつき、むしろラインを強調すらしている。
背は反り、よく引き締められた腹に、筋肉が作る陰影がうっすらと浮かび上がっています。



はじめは戸惑うプリンセス。
エクスタシーへと近づき、懇願すらし始めた頃には、まぶたは下がり、瞳は焦点を失っていきます。

そして…


全年齢向け、家庭用ゲーム機の限界に挑むような生々しさを感じました。
これを見るためだけにでも、本作を遊ぶ価値はある。
そう言いたくなってしまうほど、“お仕置き”はキケンな魅力を持っています。

終わりに

ゲームとしてB級でも、求められているものはきっちり抑えてくる。
そう感じる一本でした。

また当然ですが本作は、全年齢向けのゲームです。
描いてはいけないものは、一切描いていません。

デッキ構築ローグライト、タワーディフェンスとしては二流の出来栄えです。

しかし、渾身のお仕置きシーンが、そんなものを全て帳消しにする力を持っています。
お色気さえ楽しめればそれでいい…
そんなゲーマーならば、本作を買って損をすることはありません。

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こちらは2Dホラーアドベンチャー。
やはり面白さはB級です。
しかし、CGイラストのスケベさが光る一本です。
当ブログでも、レビューを公開しています。

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