【Muse Dash(ミューズダッシュ)】レビュー・評価 ブッ飛ばす爽快感。新たなプレイ感覚を生み出した良作音ゲー

4.0
ゲームレビュー
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インディーズでは随分と数が増え、スマホアプリでも未だ人気のジャンル「音ゲー」
今回レビューする「Muse Dash」も、中国のPeroPeroGamesが作った音ゲーです。

内容はシンプルなもので、簡単に言ってしまえばレーンが上下2つになった「太鼓の達人」
音ゲーとしてオーソドックスな作りで、やることは他のタイトルとほとんど変わりません。

しかし、本作はとある表現を使うことで、これまでの音ゲーにはなかった爽快感を生み出しているタイトルでした。

この記事でレビューするのはSwitch版です

タイトルMuse Dash (ミューズダッシュ)
ジャンル音ゲー
対応機種Switch / スマホ / PC
価格【パッケージ版】3,960円
【限定版】7,480円
【DL版】3,240円

(全てSwitch版)
備考Switch版にはスマホ、PC版で配信されている有料楽曲パックが全て収録
今後も無料で追加される

総評

本作はシンプルな音ゲーです。
飛んでくるノーツが、ラインに重なった瞬間にボタンを押す。
真新しい要素はありません。

最も面白いのは

・音ゲーにおけるラインを「女の子」
・飛んでくるノーツを「ザコ敵」


と表現している点。
リズムに合わせてボタンを押すことで、女の子はザコをドンドン吹っ飛ばしていきます。



ガワを変えただけではあります。
しかしこのガワが、音ゲーのリズムにノる爽快感と、ザコをブッ飛ばす爽快感をリンクさせ、二重の気持ち良さを味わえるゲームになっています。

収録曲も十分な数(数えてみたら260曲↑)
女の子の衣装を変えたり、全員日本語ボイスを収録していたりとキャラゲー要素も充実

インディーズタイトルとは思えない、遊び応え十分な作品であると感じました。
音ゲー好きなら触って損なしなゲームです。


一方、ノーツの速度を変えられないタイプなので、音ゲー初プレイにはオススメしづらい作品。
遊びとしても新しい物はありません。

Bitly

詳しいレビュー

音ゲーなのに、ブッ飛ばす爽快感

本作はシステムはシンプルです。
レーンが2本になった「太鼓の達人」のようなゲーム

そんな本作を他にはない魅力を持ったゲームたらしめているのは、表現方法です。

音ゲーでありながら、見た目はまるで2Dアクションゲームのようにデザインしてあるのが特徴。

・一般的な音ゲーの判定ラインが「美少女キャラ」
・飛んでくるノーツが、クリボーのような「ザコ敵」


基本的に音ゲーというのは無機質なデザインがされているもの。
謎のオブジェが次々に飛んできて、それをひたすら処理する。

それに対して本作は、美少女キャラがドンドンザコをブッ飛ばす…というデザインです。



無機質に描かれがちな点を、女の子と敵キャラという生き物として表現する。
これが

・ボタンを押して音楽にノる気持ちよさ
・次から次へとザコ敵を吹っ飛ばす気持ち良さ


この2つの気持ち良さを、リンクさせています。
リズムに合わせてボタンを押すことで、音楽にノりつつ次々にザコをブッ飛ばす。

音ゲーでありながら、ブッ飛ばす爽快感を味わえる新感覚ゲーム。
それが「Muse Dash」なのです。

曲中にメリハリを生む「ボス戦」

本作は、楽曲のサビなどの盛り上がりどころになると「ボス戦」が始まります。
…とは言っても、やることは変わりません。
それまで突っ込んできていたザコが、ボスが発射する弾になるだけです。

しかし、これが想像以上にメリハリを生み、一曲のプレイを大いに盛り上げてくれています。



音ゲーは曲が始まると、あとはひたすらボタンを押し続けるのみ。
画面が見づらくなるといけないので、ビジュアル的な変化をさせづらいジャンルです
そのため、音楽は盛り上がっても見た目は変わりません。

そこを本作では、サビに合わせてボスを登場させ、見た目も大胆に演出
音楽の盛り上がりを更に煽ってきます。


とは言えボス登場中は譜面も難しくなり、高レベルの曲になると飛んでくるザコの数もスゴいことに。
画面はかなりゴチャゴチャするため、正直いって「見づらい!」と感じることも少なくありません。


しかしその難しさとゴチャゴチャは、サビを迎えて最高潮に盛り上がる音楽と一体になってゲームを遊ぶような、そんな感覚を味わわせてくれるんです。
音楽に聴覚を煽られ、ボスと一層密度を増す画面に視覚を煽られ、高揚した精神をぶつけるようにリズムのノってボタンを押す…
気持ちよく音楽を感じながらプレイできる作品です。

音ゲーにとって「見づらさ」というのは重大な問題になります
しかし、それを多少犠牲にしていたとしても、本作のボス戦は良い

そう言えるだけの魅力を持った要素だと感じました。

積み重ねられた、250を超える収録曲

本作のニンテンドーストアの説明文を読むと

「97曲の楽曲全数収録、以降続々無料更新!」

とあります。
うーん、これはもったいないと感じます。

なぜなら、本作はその「以降続々無料更新!」を積み重ね、今や250曲以上が収録された大ボリューム作品になっているからです。


とは言え全てが書き下ろし曲ではありません。
同人CDや他作品とのコラボ曲が多く、オリジナル曲はあまり多くない。
しかしそれにしても250曲はとんでもない数です。
Switch版なら、更新で追加される曲も全て無料で遊べるため、今後も増えていく可能性アリ。

一方、曲のジャンルにはやや偏りがあります。
いかにも音ゲーっぽい曲が大半。
ジャズやミドルテンポなポップスもありますが、激しい楽曲が多めです。

妙に気合の入ったキャラ描写

本作は判定ラインを走る美少女キャラとして表現しています。

この美少女キャラにはそれぞれ日本語ボイスが収録されており、コスチュームまで複数用意されているのはポイントが高い。

ローカライズはともかく、日本語ボイスまでやってくれるインディーズはほとんどありません。
動きも2D絵でありながらヌルヌルで、表現をアクションゲームのようにした分、キャラクターの描写に手を抜いていない。



コスチュームもアイテムによるアンロック式で複数用意。
それぞれにゲーム中発動するスキルも設定されています。

キャラクターのファンになってしまうかも?と思うほど、描写に気合いを感じます
(実際フィギュアも発売されているようです)



以上、「Muse Dash」のレビューでした
音ゲー好きになら自信を持ってオススメできるタイトルで、インディーズからこんな音ゲーが生まれていることを嬉しく思います。

ガワを変えただけ…と言えばそれまでです。
しかしそれだけのことが、プレイに新しい感覚を与えることもある…そのことの好例と言える一作。

やや難しめなので、音ゲー完全初心者にはオススメしづらい。
しかしゲーム自体はシンプルで、目立った欠点もありません。
音ゲーマーならぜひチェックしてほしい作品です。

Bitly


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