ADV=ノベルゲーム
このイメージを持っている人は多く、本作もそんなゲームだと思われてしまっているのかもしれません
しかし、今回レビューする「バディミッションBOND」は、ノベルゲームというよりは、コミックゲームと言った内容です
マンガを読むような感覚でプレイできるため、ノベルゲームが苦手な人でも問題なくプレイ可能
やや粗もありますが、熱いストーリーに感動させられる作品でした。
バディミッションBONDとは
タイトル | バディミッションBOND |
ジャンル | ADV |
対応機種 | Nintendo Switch |
価格 | 6,480円+税 |
備考 | ニンテンドーカタログチケットの引き換え対象 |
コーエーテクモが開発した、新作ADV
絵師として「アイシールド21」や「ワンパンマン」の村田雄介氏が参加しています
ノベルと言うよりはマンガ、デジタルコミック風ADV
本作はADVと言っても、テキスト主体のノベルゲームではありません。
会話文&絵での表現が多めなマンガのようなスタイルを取っていて、デジタルコミックを読むような感覚でプレイできます。
ADVとしてはテキスト量が少なめで読みやすく、視覚的にも派手。
「読むだけのゲームはちょっと…」という人でも、安心してプレイできる内容です。
ムービーはマンガの絵を動かすような演出で作られており、これは新鮮で見ごたえがあります。
マンガのプロである村田雄介氏の絵を存分に活かすもので、下手に3Dにしてしまうよりずっと良いと感じました。
読むだけはイヤ…という理由で本作を敬遠しているなら、その心配は無用です
相棒とのキズナ、ヒーローをテーマにした、熱いストーリー
少年マンガ風の、胸が熱くなるストーリーも本作の大きな魅力です
主人公「ルーク」は、ある出来事がきっかけでヒーローを目指す元警察官。
いい年で「ヒーローになる!」と言ってしまえる青臭さを持った人物で、周りからは呆れられることも。
しかし、どんな窮地に陥っても、その信念を曲げずに必死で戦うルーク
その姿はやがて周りの人物の心をも変え、彼を本当のヒーローへと変えていきます。
自分の信念を曲げず、戦い抜く
その中で結ばれる、相棒たちとの強いキズナ
少年マンガのような熱いストーリーに感動できるなら、本作は特にオススメできる作品です。
読むだけじゃない、プレイヤーを参加させ、遊ばせる工夫
本作はADVではありますが、決して読むだけのゲームではありません。
各章では人の命に関わる事件が起こり、プレイヤーは情報を集め、それを解決していきます
その過程にはプレイヤーを傍観者ではなく、参加者として遊ばせる工夫が凝らされています。
例えば、事件解決に重要な情報は、テキスト内ではオレンジ色で表記されています。
これは後から確認することもできますが、それにはペナルティが伴ってしまいます。
そのため、重要な情報を忘れないよう、プレイヤーはメモを取るなどして、きっちりと操作に参加する必要があるんです。
その他にも、犯人のいる施設に潜入する際は3Dになってキャラクターを操作したり、情報集めの聞き込みの際には、選択肢ではなく目的地をマップから選んだり。
一般的なADVよりも能動的に、参加者になってゲームを遊ぶことができます。
後半になるほど、つまらなくなる潜入パート
ここが本作の最も惜しい点です
本作の捜査パートは主に情報集め
その後の3Dで操作できる潜入パートで、集めた情報を元にナゾを解きつつ事件を解決していきます
この潜入パートで解くナゾが、後半になるほど事件とは関係のないパズル、記憶力テスト的な内容になってしまっています。
物語後半に発生する事件は重大で、シナリオも盛り上がって面白くなっていきます。
それなのに、大詰めの潜入パートで解くのはイマイチ緊張感の無いパズル。
せっかくの盛り上がりを、打ち消してしまっていると感じました。
総評
ノベルはなく、コミック風に作られた新鮮なADV
絵での演出に力が入っており、一般的なノベルゲームが苦手な方でも遊べる内容です。
こちらを能動的にさせる工夫も十分。
少年マンガのストーリーに熱くなれるならオススメの作品です。
しかし、その能動的にさせる工夫がアダになってしまっている点も見られます
チャレンジの結果なのだと思いますけども。
大手からここまで気合の入った新作ADVが発売になることは、今はほとんどありません
100点満点ではありませんが、遊んで良かったと思える一作でした。