【CS新作発売スケジュール】6月の主な新作テキストADV
2023年5月28日現在確認できる、CSの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Nintendo Switch
| 発売日 | タイトル |
|---|---|
| ６/1 | ・肉食ギャルは清純派！？ ～ Innocent Stuck-up Girls! ～(DL専) ・背信カノジョ～Girlfriend’s Betrayal～(DL専) |
| 6/15 | ・薄桜鬼SSL ～sweet school life～ for Nintendo Switch(乙女) ・神様と恋ゴコロ(乙女) ・サマーデイズティリーズテイル(DL専、日本語無し) |
| 6/29 | ・初恋サンカイメ ★はつゆきさくら ★放課後シンデレラ2(PS4版あり) ・放課後シンデレラ1＋2パック ・9 R.I.P.(乙女) ・グリザイア ファントムトリガー 5.5 to 08 ★五等分の花嫁 ごとぱずストーリー (PS4版あり) |
※★マークは下のコーナーでピックアップ
今月の気になる新作ピックアップ
発売スケジュールの中から、注目の新作をピックアップして紹介します。
はつゆきさくら
SAGA PLANETSのADＶがSwitchに登場。
サガプラと言えば近年高評価を得た『金色ラブリッチェ』が有名ですが、実は本作もシナリオへの評価が高いタイトルです。「ErogameScape」のデータを参考にしますと、スコアの中央値は同メーカー作品中2位である83ポイント(1位は金色ラブリッチェ)。
シナリオを担当したのは『Summer Pockets』などにも参加したライター、新島夕氏。本作でも泣き方面で好評を得ており、金恋以降になってシナリオを重視し始めたイメージの強いサガプラとしては、珍しい立ち位置にある作品と言えるかも。
過去にはVita、PS4にも移植されました。
| タイトル | はつゆきさくら |
| ジャンル | 冬から春へ至る純愛ADV |
| 対応機種 | Switch |
| 発売日 | 2023年6月29日 |
| 価格 | ・完全生産限定盤 10978円 ・通常版 6578円 ・DL版 6270円 |
| 備考 | PS4、Vita版も過去に発売 |
放課後シンデレラ2
HOOK SOFTの恋愛ADVがSwitchに移植されます。
2作目となる『放課後シンデレラ』シリーズは、従来のノベル形式オンリーの恋愛ADVとは一味違う試みがポイントの作品。
出会いから始まる恋愛のステップを大切にしている(公式サイト談)本作は、特に下校にスポットを当てて製作されているようです。具体的なシステムで言いますと、学校→家までのルートにいくつかのスポットが存在し、その中からプレイヤーは任意のスポットを選択、ルートを組み立てます。その中にヒロインとのイベント、出会いを盛り込んだ内容。
多くの同ジャンル作品では、行先の書かれた立て看板のように使われる選択肢ですが、本作はそこに工夫を仕込んであるようで興味深い。前作である無印『放課後シンデレラ』でも近いシステムは搭載されていたようです。それを更に進化させた内容とのこと。
ちなみに本作はPC版の発売が2022年9月30日。1年待たずのスピード移植になっています。同日には前作とのセットパッケージも発売。これはSwitchのみ。
| タイトル | 放課後シンデレラ2 |
| ジャンル | 下校がロマンの純愛学園ADV |
| 対応機種 | Switch、PS4 |
| 発売日 | 2023年6月29日 |
| 価格 | 通常版：8,228円 完全生産限定版：10,978円 DL版：7,810円 放課後シンデレラ1+2セット（Switch版のみ）： 14,278円（税抜：12,980円） |
五等分の花嫁 ごとぱずストーリー
人気コミックス『五等分の花嫁』のゲームがまたしても発売。
深夜系アニメがヒット→ゲーム版発売の流れもすっかり珍しくなりましたが、『五等分の花嫁』はMAGES.が積極的にゲーム作品をリリースしています。MAGES.はもともとアニメのゲーム化に積極的で、特にVita時代はたくさんのタイトルをゲーム化し発売していました。そのような需要は、今はすっかりアプリに移ってしまったのでしょうか。
さて本作は『五等分の花嫁』ゲーの中でも特殊な一本で、元々はスマホアプリとしてリリースしていた作品から、ノベルパート部分だけを抽出してまとめた内容とのこと。
アプリ版ではストーリーの閲覧にパズルの攻略、カードの育成が必要であったようですが、それらを全て廃したことで、物語だけを楽しめる仕上がりに。
同日には5姉妹それぞれをイメージした限定版5種類も同時発売。
| タイトル | 五等分の花嫁 ごとぱずストーリー |
| ジャンル | メモリアルアドベンチャー |
| 対応機種 | Switch、PS4 |
| 発売日 | 2023年6月29日 |
| 価格 | 通常版：6,980円 ダウンロード版：6,980円 豪華イラスト画集セット：各9,980円 五つ子コンプリートセット：19,980円 |
【短編紹介】週末の一本
ゲームを遊ぶ時間がなかなか取れない…
悩めるゲーマーのために、週末のお休みだけでクリアできる短編を紹介します。
ふりかけ☆スペイシー (PC)
Steamで配信中。5時間程度でコンプリート可能…ですが、コンプリートにこだわる必要のない作品だと感じています。
内容は“ネオ昭和”と題されたパロディネタ連発のギャグテイスト。
歯に衣着せず言ってしまうと、ノリと勢いで突っ走っている感があり、ギャグ作品であることを考慮しても、シナリオに見るべき点はそれほどありません。
ただ面白いのは、SEや画面レイアウトに工夫を加えたことによる、独自の触り心地が味わえる点。
まず画面レイアウトは一見してユニークで、主人公らの現在地が画面左に、まるでバナー広告のようにイラスト付きで示されます。またテキスト中のオレンジ文字をクリックすると、その解説は画面右側のスペースに。
ウインドウ内ではシナリオが進行しつつ、ふと画面左を見ると「全国優勝 焼肉茶道部」などと意味不明な文言がデンと張り出されているイラストがある。それが実際笑えるかはともかく、画面レイアウトの工夫による情報量アップ。それによってギャグの弾数とバリエーションを増やす…というやり方は面白く、大きな見どころです。
またこれ以上に面白いのがSEです。
本作は実に多くのSEが用意されており、しかもそれがテキストを送る度ほぼ毎回、騒々しくもゲームを盛り上げます。中華銅鑼やら猫の鳴き声やら男性の悲鳴やら、クリックする度になるSEが、本来テキストを送る役割しかもたないクリックに、また別の触り心地を付加するようでもあって、これが面白い。最終的には多用しすぎて味気なくなってくるのですが…
例えばカプコンの『逆転裁判』の「異議あり！！！」など、本来はテキストを送るためだけにやる行為が、SEや演出によって爽快感のある行為に変化ことがあります。『ふりかけ☆スペイシー』もこれを使って、まるで子供の玩具のような、触る度に音が鳴るあの面白さを、テキストADVに付与しようとしたのかもしれません。
| タイトル | ふりかけ☆スペイシー |
| ジャンル | ネオ昭和ギャグビジュアルノベル |
| 対応機種 | PC |
| 価格 | 1500円 |
| プレイ時間の目安 | 5時間 |
フリーゲーム探訪記 Vol.17
無料で遊べるフリーゲームから、オススメ作品を紹介します。
She Vomited Guns
itch.ioにて配信中。要日本語化パッチ。翻訳をしたnicolithの氏のnoteに詳細があります。
Christopher Ortiz製作。
兵器を“吐き出す”少女と、それを管理する博士の物語。
ビジュアルからのイメージ通り、文章は硬め。一文をじっくり読む必要がある作品ですが、総プレイ時間は30分弱であるため、構える必要はありません。
掌編であるため、内容はプレイして確かめてほしい…というのが一番。
結末はやや図式的というか、ありがちなところへ落ち着いたようにも感じられますが、それを踏まえても掌編とは思えない読み込み甲斐のある作品背景、削ぎ落されたミニマルなサウンドなどは大きな特徴。
暗めな世界観の作品ながら手軽にプレイできる一本です。
| タイトル | She Vomited Guns |
| 対応機種 | PC |
| プレイ時間の目安 | 30分 |
| 備考 | 要日本語化パッチ |
【終わりに】～編集後記～
ギャルゲーマガジン化の一途をたどる記事シリーズの更新です。よろしくお願いします。
お気づきの読者もいるでしょうが、今月からPS4の新作をまとめるのを止めました。もともとSwitchとのマルチタイトルがほとんどで、まとめる意味あるのか？と思っていました。それでもトロフィー需要は根強いだろうとの考えから続けていましたが、今月からは()書きでPS4版ありと添えるだけにしました。
ちなみにPS5とXboxをまとめないのは、少なくとも日本語圏では、専用タイトルとしてテキストADVがリリースされることがほとんどないためです。
さて今月の新作、その大半がギャルゲーであります。去年はこの辺りで『マルコと銀河竜』とか『EVE ghost enemies』があって盛り上がったように思うのですけど、今年は全年齢向けのオリジナルタイトルの影が薄い…。もちろん『ghostpia』や『パラノマサイト』など、好評な作品もありますけども。
っていうか2022年てEVE、科学ADV、短編とは言えKeyの新作、まほよ…と、CSテキストADV的に大豊作の一年だったのでは…？
誇張抜きで毎月タイトルを移植、発売するエンターグラムに頭が上がりません。
「ふゆから、くるる。」など発売しています
さて私自身のプレイ状況ですが、『カルタグラFHD』を遊び終えた後は、割とダラダラしていました。他はゆずソフトの『千恋』、昨日記事にした『VA-11 Hall-A』くらいでしょうか。オレンジの刑事ものADVである『イヌワシ』なんかも遊んだっけかな。
因みに7月の新作はかなり寂しくなりそうな予感です。エンダーグラム頑張ってくれ！！
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