【Switch、Steam新作発売スケジュール】5月の主な新作テキストADV
2024年4月28日現在確認できる、Switch、Steamの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Steamの新作リストには抜けがあります。
()内は大まかなジャンルやDL専売か否かなどの情報。ジャンルは公式情報などから読み取れない場合、筆者の予測で書いています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル |
---|---|
5/9 | ・私のリアルは充実しすぎている for Nintendo Switch(DL専、乙女) ・QUALIA ~約束の軌跡~(DL専、ギャルゲー) ・デビルガール(DL専、ギャルゲー) |
5/16 | ・Sweetest Monster(DL専、ミステリ、ホラー) ・関守神〜再演〜(DL専、乙女) |
5/23 | ・猛獣たちとお姫様 for Nintendo Switch(乙女) |
5/30 | ★東京サイコデミック ~公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿~(ミステリ) |
※★マークは下でピックアップ
Steam
発売日 | タイトル |
---|---|
5/8 | ★ぼったくりタクシー(コメディ) |
5/15 | ★神無迷路(SF、サスペンス) |
5/24 | ★新宿葬命(ハードボイルド) |
※★マークは下でピックアップ
一言コメント
閑散期の5月にしては注目作が多めです。乙女、ギャルゲーへの偏りも少なめ。
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今月の気になる新作ピックアップ
今月発売、注目の新作をピックアップして紹介します。
東京サイコデミック ~公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿~ / Steam、Switch、PS5他
2024年5月30日発売予定
パンデミック、そしてロックダウンを経た東京を舞台に超常的な事件を解決していくADV。
リアリティのある捜査パートが特徴で、映像、画像解析を中心にして事件の真相を推理し、解決を目指します。一本道で進むだけではなく、プレイヤーの推理が誤っていれば、真相から遠ざかってしまうこともあるようです。
体験版を遊んでみますと、一般的な推理ADVとは異なるプレイ体験の作品であると感じられます。
というのも、あくまでも体験版の範囲ではありますが、本作、ADVパートこそ存在しますが、一方で証拠集めパートのようなものがありません。証拠品は捜査拠点となる部屋にまとめて届けられるため、アシを使って現場を検証したり、関係者に話を聞いたりといった場面が見られないのです。
そのため、捜査は拠点に留まったまま行われますが、これが正直に言って、地味です。というのも、体験版で遊べる範囲では、ボードを見て事件の全体像を確認し、解決に必要な情報を画像、監視カメラの映像から見つけ出す作業が大半です。
この監視カメラの映像はリアリティを重視して作られており、目当ての情報が移り込む瞬間を求めて、変わり映えのしない映像をじっと見続ける内容になっています。そのため、これ自体は決して面白くはありません。
もちろん、本編ではもっと多様な要素が用意されているとは思います。
とはいえ体験版を遊んだ感想としましては、少なくとも超常事件の捜査をエンタメ、遊びとして面白く落とし込んだものではないと感じました。地道な作業をリアルに体験するもので、これに楽しさを感じられるかは現段階では未知数です。
購入予定の方は、まず体験版のプレイを強くオススメします。
タイトル | 東京サイコデミック ~公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿~ |
ジャンル | 2D×シネマティック・リアル科学捜査シミュレーションADV |
対応機種 | Steam、Switch、PS5他 |
発売日 | 2024年5月30日 |
価格 | 5940円 |
ぼったくりタクシー / Steam
2024年5月8日配信予定。無料です。
ぼったくりタクシーの運転手となり、客との会話を長引かせてわざと遠回り、メーターを回してたくさんぼったくることを目指すADV。ただしぼったくりであることがバレると…?
一発ネタ感のある内容ですが、コメディ方面でのユニークさを感じる一本。ただスクリーンショットからはシンプルな二者択一のゲームに見えて、この場合、単に失敗したらその反対を選びなおせば正解が見つかってしまうことになるため、ぼったくりがバレるかどうかのヒヤヒヤをどう演出するかは気になるところです。
とはいえ無料のゲームということですから、深く求めずに、お笑いとして楽しめればOKでしょうか。ちなみに5月4日、浜松町で開催されるイベント「東京ゲームダンジョン5」に出展予定とのこと。
タイトル | ぼったくりタクシー |
ジャンル | ぼったくりアドベンチャー |
対応機種 | Steam |
発売日 | 2024年5月8日 |
価格 | 無料 |
神無迷路 / Steam
2024年5月15日配信予定。
Steamで精力的にテキストADVをリリースする致意氏の新作が発売されます。
地下研究所のアルバイトに応募した主人公が、9年前に死んだはずの幼馴染となぜか再会するところから物語がスタート。ストアページには原点回帰との文言があり、ビジュアルなどを見ても、テキストADVの金字塔である『かまいたちの夜』を意識していることは明白です。
発表されている通常価格は500円。
この価格帯で『かまいたちの夜』をどこまで受け継げるかは不透明でしょうが、期待が高まることも確か。致意氏は以前からかまいたちを研究していることを明らかにしており、本作がその結晶などだとすれば、あるいは…?
タイトル | 神無迷路 |
ジャンル | SFミステリーノベル |
対応機種 | Steam |
発売日 | 2024年5月15日 |
価格 | 500円 |
新宿葬命 / Steam
2024年5月24日配信予定…?
死者の声を聴く力と、不死身の能力。2つの力を使い、歌舞伎町に隣接するスラム「新宿九龍」で葬儀屋を営む男の物語を描くビジュアルノベルです。シナリオを務めるのは『ナルキッソス』など手掛けた片岡とも。ビジュアルはすめらぎ琥珀。
本作、元々は今年の2月発売予定でしたが、そこから4月→5月と二度の延期をしています。こんどこそ発売なるか…?
開発には手こずっているようですが、少なくともシナリオとビジュアルのクオリティは期待させてくれる座組。ちなみに公式発表されている値段もDL専のオリジナルタイトルとしてはやや高めの3990円。見合うだけの内容になるか、注目しています。
タイトル | 新宿葬命 |
ジャンル | ノベル |
対応機種 | Steam |
発売日 | 2024年5月24日 |
価格 | 3990円 |
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【短編紹介】週末の一本
ゲームを遊ぶ時間がなかなか取れない…
悩めるゲーマーのために、週末のお休みだけでクリアできる短編を紹介します。
BAD END THEATER / Steam、Android 120分程度
PC、Androidで遊べるADV。120分程度でコンプリート可能です。
相互に影響し合う4人の主人公の行動を選択し、物語を進行させる作品。…なのですが、本作の目的はバッドエンドを収集すること。短編ですが41のバッドエンドが用意されており、プレイヤーはいくつもの分岐、そして相互の影響を試しながら、バッドエンドを回収していきます。
これ自体も珍しい試みではありますが、個人的に惹かれたのは、どちらかというとユニークなキャラクター設定と一風変わった物語展開でした。
作品世界は90年代のJRPGを彷彿とさせる、魔王と勇者の戦いの物語。王道を予感させる設定ですが、登場人物らは一癖あるキャラばかり。
例えばある女性は、魔王に攫われることを自分の運命であるとして夢見ています。一方で魔王は人間との衝突を嫌がっており、お互い穏便にやっていきたいよねーなんて思っていたり…。そんなキャラクターたちの行動をプレイヤーは選択肢で変えていくわけですが、これもまた、プレイヤーの悪ふざけを促すような珍妙なものが多くあります。
一応物語的にも大きなオチはつきますが、それ以外の部分にも魅力を感じる一本でした。またビジュアルも力が入っており、短いゲームにも関わらず、かなりの枚数のスチルが使われています。
タイトル | BAD END THEATER |
ジャンル | テキストADV |
対応機種 | Steam、Android |
価格 | 1010円 |
プレイ時間の目安 | 120分 |
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フリーゲーム探訪記 Vol.27
無料で遊べるフリーゲームから、オススメ作品を紹介します。
Sky[Rain]
原産国(@Gen_San_Koku)製作。
シンプルな作りの恋愛ADV。主人公のパラメータを振ってヒロインと会話し、仲を深めていく…のですが、この遊び自体に駆け引きや試行錯誤はほとんどありません。
この部分は簡略化されており、単にエンディングを見るだけならば10分もかからない程度。パラメータも基本は極振りでok。あくまでも恋愛ADVのポーズを取る目的であると感じました。
では本作の特徴は何かと言いますと、多くの恋愛ADVが持つ、ある種の「型」をメタ的に捉え直すキャラクターの言動、そしてゲームの展開の仕組みそれ自体…といったところでしょうか。
本作、その全容を知るためにはいくつかのステップを踏む必要があります。このステップはゲーム内から得られる情報だけでは完結せず、フォルダ内の情報なども参照しながら進める必要があります。この過程にはいくつかのユニークな仕組みがあり、真相にたどり着くまでのプレイ体験を独自のものにしていると感じます。
恋愛ADVの型へのキャラクター自身によるメタ的な言及などは、今や珍しいものではなくなりました。そのような試みの、一つの形として。
タイトル | Sky[Rain] |
ジャンル | 恋愛ADV |
プレイ時間の目安 | 1時間 |
配信ページ | http://houseonhouse.starfree.jp/index.html |
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終わりに
色々面白そうな新作がそろう5月。例年この時期は閑散期になるんですが、そうでもなくなってきたなと思います。
新宿葬命や東京サイコデミックなど、長い間予定表にあったものがついに封切りになる他、神無迷路など滑り込みの新作もあり、遊ぶ作品に困ることはなさそうな一ヵ月。ジャンルもいい感じにばらけているなと感じます。
私自身としましても、かれこれ4ヵ月くらい遊んでいるFF7R1→R2に区切りが付きそうで一安心。悪くはないゲームだと思うんですが、さすがに他のゲームやりたい欲が高まってきているので、そろそろエンディングを見ないとなーと思っています。
ちなみに続く6月も既に気になる新作が集まっていまして、更新ネタにも困らなさそうです。あとは自分のプレイとブログを書くモチベが追いつくかどうかだけ…。
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特にフリーゲーム、未翻訳作品、レトロゲーム、スマホ向けアプリなどは大歓迎。
もちろん普通の質問も答えます。
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