【CS新作発売スケジュール】9月の主な新作テキストADV
2022年8月31日現在確認できる、CSの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル |
---|---|
9/1 | ★マリンエクスプレス殺人事件(DL専) |
9/22 | ・十三支演義 偃月三国伝1・2(乙女) ・やはりゲームでも俺の青春ラブコメは間違っている。&続おまとめセット ・コイ×ミツ ~絹織双鳩とお菓子の国の約束~(DL専) ・コイ×ミツ ~千葉静玖とサボテンの手紙~(DL専) ・コイ×ミツ ~八重練紗祈と赤い糸の王子様~(DL専) |
9/29 | ・悠久のカンパネラ |
※★マークは下のコーナーでピックアップ |
PS4
発売日 | タイトル |
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9/1 | ★マリンエクスプレス殺人事件 |
9/8 | ・狐が僕を待っている |
※★マークは下のコーナーでピックアップ |
今月の気になる新作ピックアップ
発売スケジュールの中などから、注目の新作をピックアップして紹介します。
マリンエクスプレス殺人事件
9月1日発売。
2021年にSteamでリリースされたミステリーアドベンチャーが、ついに日本語に対応してCSに登場します。
名門女子高セント・ヨアキム・アカデミーの生徒らが乗った海底列車「マリンエクスプレス第1号」
しかし優雅な海底散策の旅は、ある事件の発生により崩れ去ります。
なんと教師の一人が、部屋で死んでいるのが見つかったのです。
容疑者として濡れ衣を着せられた主人公「東川乱子」は、友人「アストリッド」と共に、事件解決を目指して動き出します。
レトロ調のグラフィック×ミステリは定番の組み合わせ。海外初の本作には、いったいどのような味付けがなされているのでしょうか。
お値段は税込み500円とお手頃。
Xbox Series X|Sでも配信されます。
タイトル | マリンエクスプレス殺人事件 |
ジャンル | ミステリービジュアルノベル |
対応機種 | Nintendo Switch、PS4、Xbox Series X|S、他 |
発売日 | 2022年9月1日 |
価格 | 500円 |
備考 | DL専用 |
BLACK SHEEP TOWN
9月16日、Steamにて発売。
あの「SWAN SONG」や「CARNIVAL」を手掛けた瀬戸口廉也氏がシナリオを手掛ける新作ビジュアルノベルです。
内容は架空の都市「Y地区」を舞台に繰り広げられる群像劇。
Y地区は活気あふれる繁華街である一方、その裏はギャングが支配しているため警察の手が届かない危険な地域でもあるとされています。
そこに生きる多様な人々の視点を借りて、物語が描かれるとのこと。
クセはあるものの、その卓越した文章力と紡ぐ物語の面白さは折り紙付きである瀬戸口氏。
ロゴからして怪しげな「BLACK SHEEP TOWN」はどのような作品に仕上がっているのか…
とりあえず、公式サイトが怖いです(笑)
タイトル | BLACK SHEEP TOWN |
ジャンル | ビジュアルノベル |
対応機種 | PC |
発売日 | 2022年9月16日 |
終のステラ
keyのキネティックノベル最新作が、いよいよ9月30日発売。
今回はシナリオを「CROSS†CHANNEL」などで有名な田中ロミオ氏が担当。
対応ハードはPCのみですが、全年齢向けです。
シンギュラリティが発生し、機械に支配された世界。
人間の生き残りで、運び屋を生業とする主人公、ジュードのもとにある依頼が舞い込む。
その内容は、シンギュラリティ機械群の影響を受けていない少女型アンドロイド、フィリアの輸送でした。
keyのキネティックノベルは、毎度違うイラストレーターが原画を手掛けているのも特徴です。
今回はTwitterでのフォロワー数が28万人を超える人気絵師、SWAV氏が参加。
描き込みの緻密さが印象的です。
偶然なのか意識しているのか、世界観はkeyの過去の作品「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」や「Harmonia」に似ています。
田中ロミオがこれをどのように描くのかに注目です。
タイトル | 終のステラ |
ジャンル | キネティックノベル |
対応機種 | PC |
発売日 | 2022年9月30日 |
価格 | ダウンロード版 : 1,980円 初回限定版 : 5,280円 豪華限定版 : 10,780円 |
備考 | 全年齢向け |
【連載】3DSテキストADV調査ファイル Vol.5
新規コンテンツ購入が、来年3月下旬に停止する3DS。
その前に買っておくべき作品はどれ?
実際に購入、プレイして調査する連載企画です。
高円寺女子サッカー ある青春の物語
DSiウェア作品。
800円で配信中。
本作はもともとPS2で発売された同タイトルを、DSiウェアとして移植した作品です。
シリーズ化されており、現在は3作目まで発売中。
主人公、茂江流 斗志(もえる とうし)は高円寺にあるお嬢様学校、高円寺女子学園に赴任してきた体育教師。
そこで新設される女子サッカー部の顧問を務めることになった主人公。
その熱血っぷりで生徒たちにぶつかり、共に全国大会制覇を目指すのですが…
あまりにもツッコミどころの多い作品で、欠点やおかしな点をあげれば切りがありません。
が、それでも本作は独自の魅力をもった一本だと感じました。
まず面白いのが、よくある恋愛ADVのように見えて、意外なほど“スポ根”する作品であること。
熱血教師である主人公は、部員らの悩みを解決するためコミュニケーションを取ります。
しかしその先にあるゴールは恋愛ではなく、あくまでもチームとして団結、そして試合での勝利。
どうあっても恋に結びつく一般的な恋愛ADVと本作の大きな違いであり、これがなかなかどうして新鮮で面白い。
育まれていくのは恋ではなく、顧問と生徒の熱い信頼関係。
主人公一人と多数に美少女ヒロイン…と恋愛ADVらしいキャラクター構成でありながら、展開されるストーリーは一味違うのです。
センス感じるブッ飛んだセリフ回しも印象的。ギャグシーンは思わず吹き出してしまうこともありました。
総合的な品質で言えば、褒められたものではありません。
しかし独自の魅力も感じる一本。
ADVマニア向けではありますが、オススメです。
タイトル | 高円寺女子サッカー ある青春の物語 |
ジャンル | ドラマチックスポ根美少女ゲーム |
価格 | 800円 |
プレイ時間の目安 | 1周3~5時間 |
オススメ度 | ★★★★☆ |
【連載最終回】だーまえ以外のKEY作品紹介 Vol.4
いよいよ発売が迫ったKEY新作キネティックノベル「終のステラ」
シナリオは田中ロミオ氏が手掛けています。
これを応援する企画として、「終のステラ」発売までの間、数あるKEY作品群の中から“シナリオが麻枝 准ではない”作品を紹介します。
LOOPERS
竜騎士07氏によるシナリオ。
GPSを使った宝探しゲーム「ジオハンティング」に夢中な男子高校生、タイラ。
その日もジオハンティングにいそしんでいたら、小学校時代の旧友にばったり再会。
思い出話に花を咲かせていると、突如ある不可解な出来事に巻き込まれます。
その出来事をきっかけにタイラたちは、同じ1日を無限に繰り返す「時の渦」に閉じ込められてしまいます。
同じく閉じ込められた仲間たちと出会い、共に無限の時間からの脱出を目指すのですが…
SF的な世界設定ですが、内容はキャラクターたちの姿を描くことを重視したヒューマンドラマ。
誰もが抱くであろう、明日が来なければいいのに…という願望。
それと戦いながらも、未来に向かって進もうとする少年少女たちの物語です。
人物心理の動きに、やや唐突感あり。
シナリオは王道とも言えますが、予想の範囲に留まってしまっている印象を受けました。
とはいえヒロインは可愛らしく、KEYらしい感動も盛り込まれています。
タイトル | LOOPERS(ルーパーズ) |
ジャンル | キネティックノベル |
対応機種 | PC、Nintendo Switch、スマホ |
価格 | Switch ダウンロード版¥2,980 PC ダウンロード版 ¥1,980 |
プレイ時間の目安 | 3時間 |
フリーゲーム探訪記 Vol.8
無料で遊べるフリーゲームから、オススメ作品を紹介します。
A-line
ノベルゲーム制作サークル「質量欠損」による作品。
ある少年の失恋を描く物語。
年上の従姉に片思いしていた主人公。
しかし気持ちを伝えられずにいる内に、彼女は結婚を決めてしまいます。
この恋心に別れを告げるつもりで、主人公は彼女のワンルームを訪れるのですが…
設定に反して、爽やかな読後感を得られる一本でした。
もちろん主人公は失意の底にあるのですが、重苦しさなどは感じません。
切なくも思い出深い恋の一幕…というイメージ。
ローファイ・ヒップホップに近いもの感じるBGMも相まって、むしろプレイヤーをリラックスさせる内容です。
特に面白いのは、彼女の一挙一動や、部屋においてあるモノ、何を見ても婚約者の存在を感じてネガティブに考えてしまう主人公の心理描写。
思わず「元気出せよ!」と声をかけたくなるような、微笑ましさを感じました。
もちろん物語的には、失恋から更にもう一展開仕込まれており…
タイトル | A-line |
ジャンル | ワンルーム失恋ADV |
プレイ時間の目安 | 1時間 |
【終わりに】 ~編集後記~
8回目の刊行です。
今月はまたしてもCSでの新作は少なめ。
ですが「終のステラ」などPC全年齢向けに注目の作品があり、そこそこのボリュームにできて一安心。
その「終のステラ」発売までと決めていた連載「だーまえ以外のKEY作品紹介」は、今月で最終回となります。
最後に何かオチをつけたいなと思っていましたが、結局なにもやれず
紹介してきた作品を一覧にまとめたりしようかとも考えたのですけれど、「Rewright」や「Summer pockets」など、取り上げられていない作品のある状態でやってもね…
話変わって、先日電ファミニコゲーマーに掲載されていた記事「昔の“紙の雑誌”には、作品や作家を生み出す勢いや熱があった!──のに、なぜ今のネットメディアにはそれがないのか?」が印象に残っています。
「ラブライブ!」なんかも元は雑誌企画であり、当時高校生だった私は誕生の瞬間を正に誌面で見ていました。
このブログからも、何かそういう企画をやれないかしら…と思っているのですが…
もちろんあの規模をそのままマネるのは無理でしょう。
ただそのマインドだけでも受け継いだ何かを始められないかな…と。
何かをやりたいけれど、何をやればいいのか分からない…若者のような悩みを抱えて更新しています(笑)
次回は9月末刊行予定です。
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