こちらの記事は後編になります
前編をまだ読んでいない、と言う方は前編からどうぞ
さて、前編では「とある能力」の正体
そしてそれが音ゲー上達にいかに重要であるかを書いていきました
「音ゲーは譜面をパッと見で認識→指を動かす」を繰り返すゲームです。
正確に指を動かすための、パッと見での認識が上手くできないと、やっぱり指も動きません。
だからパッと見で認識する力=譜面認識力が重要だよ…という話でした。
後編となる今回は
では「譜面認識力」を鍛えるには、具体的にどうすればいいのか?
これを解説していきます
「譜面認識力」は、音ゲーをやってれば勝手に上がっていく
いきなり身も蓋もないことを言います。
「譜面認識力」は、実は音ゲーをたくさんプレイしていれば、自然と向上していきます
なぜならば、我々は音ゲーをプレイしている間、無意識の内にこれをトレーニングしているから。
例えるなら、ジョギングと体力みたいなものです。
「体力をつけるぞ!」なんて意識しなくても、ひたすらジョギングしていれば勝手に体力は上がっていきますよね
ジョギングはそもそも体力を必要とする運動なので、やっているうちに自然と向上していくわけです
音ゲーも同じです
「譜面を認識するぞ!」と意識しなくても、脳はひたすら譜面を認識しています
なので、やっているうちに認識力が上がって、上手くなっていくんです
音ゲーを遊んでいると、上達とか特に意識してなくても、ある程度は勝手に上手くなりませんか?
それこそが正に、皆さんの譜面認識力が上がっていっている証拠です
なので、音ゲー上達のコツ、譜面認識力を磨く方法は、
ひたすら音ゲーを遊ぶこと! 以上!!
…………これは間違いではありません。
ひたすらやっていれば、勝手に上手くなっていきます。
でも、実はもっと効率よく上手く、更に上を目指す練習法があります。
本当に上手くなりたい人のために、それを解説していきましょう
譜面認識力を効率よく高めるには
再びジョギングを例に考えてみます
ジョギングはそもそも体力を必要とする運動なので、やっていれば勝手に体力は上がっていきます
音ゲーにおける譜面認識力も同じ仕組みで、やれば勝手に上がっていくと説明しました
しかし、この方法では上達には限界があります
例えば、いくらジョギングをしていても、毎日同じコースを同じスピードで走ってるだけだと、いつか成長が止まる時が来ますよね。
なぜならば、体に負荷がかからなくなるから。
我々の体としては、いつもの負荷に耐えられるだけの体力がつけば、それでいいわけです。
そのため、いつものコースをいつものスピードで走るとき、その負荷に耐えられるだけの体力がつくと、それ以上は上がらなくなる。
そこから先に上がるためには、今度こそは明確に「体力をつけるぞ!」と意識を持つ…。
意識して体に負荷をかけながら、ジョギングをしなくてはいけません
具体的には、コースを長くしてみる、あるいはペースを上げてみるなどですね。
すると我々の体は負荷を感じ、「まだ体力が足りない」と気づきます。
そこから、また成長が始まるんですね。
これ、音ゲーも同じです。
同じ難易度の、同じ曲をいくらやり込んでも、そこから先にはなかなか上がりません。
これはズバリ、ジョギングでいう同じコースを同じスピードで走り続けている状態です。
そしてジョギングの場合は、コースやスピードを見直し、体にしっかり負荷をかけてやることで、成長が始まります。
音ゲーの場合は、譜面をパッと見で認識している脳に負荷をかけてやれば、再び上達の軌道に乗ることができます。
かける負荷は、高すぎず低すぎずが大切
さて、負荷をかける…と言いましたが、実は大切な注意点があります。
それは、負荷は高すぎず、低すぎず…ということ。
負荷なら何でもいい…ってわけではないのです。
三度、ジョギングに例えましょう。
例えば、とにかく体力をつけたいからといって、これまで走っていた距離の10倍を走ったら…どうなるでしょう?
そもそも走り切れるか…という問題もありますけど、体力云々の前に体を壊すでしょうね。
そして何より重要なのは、負荷を10倍にしたからといって、成長まで10倍になるわけではない…ってこと。
筋トレなんかもそうでしょう。
スクワットを1日10回→1000回にしたら、100倍の筋肉がつくでしょうか?
そして、逆に負荷が弱すぎるのもNG。
極端な話、毎日10メートルのジョギングをしたとして、それで体力がつくでしょうか?
10メートルでも負荷は負荷ですが、これではあまりに軽すぎて、体は成長の必要を感じないでしょう。
「フルマラソン完走のために、毎日10メートル走ってるんですよ!」とか言われたら、それ意味ある!?って思いますよね。
つまり、負荷は高すぎず、低すぎず…が、とても大切なんです。
でも、ここでちょっと疑問が浮かびます。
じゃあ、音ゲー上達のための丁度いい負荷って、どれくらいなの…?
あなたに適切な負荷をかける「かもしれない」プレイ
実は、あなたの脳に適切な負荷をかける、とっておきのプレイ方法があります
それの名はズバリ…「かもしれないプレイ」です
もっとカッコいい名前…ないの?
これから音ゲーを遊ぶ際、以下の2つのどちらかに当てはまる曲を、なるべくたくさんプレイしてください
・「クリアできるかもしれない」曲
・「クリアできないかもしれない」曲
この2種類の「かもしれない」が、あなたの脳に最適な負荷をかけてくれます。
なぜならば、「かもしれない」がつくプレイは、あなたにとって「丁度よくキツい」のラインだからです。
例えばジョギングでも、筋トレでも、体力や筋力アップに大切なのは「丁度よくキツい」くらいの負荷です。
スクワットを今まで1日10回やっていたなら、「丁度よくキツい」は1日13回くらいでしょう。
今まで10回できていたんだから、13回ならできる“かもしれない”ですよね。
ジョギングなら、今までの距離に+1キロくらいなら「丁度よくキツい」でしょうか。
と言っても、1キロは走ってみると結構長い…できない“かもしれない”ですよね。
「かもしれない」を意識してプレイすることで、あなたにとって「丁度良くキツい」くらいの負荷が、自然とかかります。
更なる上達を目指したいなら、ぜひこれを意識してプレイしてみてください。
実は上手い人ほど、失敗ばっかりしている
音ゲーの上手い人は、どんな曲も楽々クリア、フルコンしてしまうイメージがありませんか?
クリア失敗することなんてほとんどないんだろう…なんて思うかもしれません
実はそれは、真逆なんです。
なぜならば、上手い人たちは常に「かもしれないプレイ」をやっているからです
自分にとってできるかどうかのギリギリでプレイしているので、当然失敗することも多いわけですね
その数知れない失敗の中から、アッと驚くようなスーパープレイが生まれるんです。
あなたが憧れるあのトッププレイヤーも、限界に挑戦して失敗を繰り返しています
「譜面認識力」を磨けば、同じ道を歩くことができます
以上、譜面認識力の鍛え方について、実践的な練習法を解説しました
前後編合わせるとかなりの長文になりました。
音ゲー上手くなりたい!と思う人の道しるべとなれば幸いです
そしてこれは書いておきたいのですが、今回のテーマとした「譜面認識力」
これは私が考えたオリジナルの理論…ではありません
世の多くの超上級者たちが、上達を目指す上でのヒントを残してくれています
それらを元に、私が改めて自分のブログに、なるべく分かりやすくまとめなおしたのがこの記事です。
この記事を読んで、一人でも多くの人が音ゲーの楽しさに目覚めてくれることを願いながら。