【Switch、Steam新作発売スケジュール】2月の主な新作テキストADV
2025年1月末日現在確認できる、Switch、Steamの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Steamの新作リストには抜けがあります。
()内は大まかなジャンルやDL専売か否かなどの情報。ジャンルは公式情報などから読み取れない場合、筆者の予測で書いています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル(ジャンル) |
---|---|
2/13 | ★都市伝説解体センター(ミステリ) ・Afterlove EP(DL専、音楽、ヒューマンドラマ) ・Recall: Empty Wishes(DL専、ホラー) |
2/20 | ★機動戦艦ガンドッグ 太陽系物語(DL専、SF) |
2/27 | ・おかゆにゅ~~む!(Vtuber、恋愛) ・うたわれるもの トリロジーセット(戦記、SRPG) ・冬園サクリフィス(乙女) ・Re;quartz零度(BL、ミステリ) ・ボクと彼女たちの実習日誌 コンプリート(ギャルゲー) |
※★マークは下でピックアップ
Steam
発売日 | タイトル |
---|---|
2/3 | ・終わりの鐘が鳴る前に Chapter3(ヒューマンドラマ、青春) |
2/7 | ・はじめてのNICU 探索編(医療) |
2/13 | ★都市伝説解体センター(ミステリ) |
2/14 | ・異人 (ホラー、恋愛) |
2/15 | ・Afterlove EP(音楽、ヒューマンドラマ) ・はるまで、くるる。(ギャルゲー、SF) |
2/20 | ・ぼくの葬式にようこそ -happy rebirthday-(ヒューマンドラマ) |
2/21 | ★機動戦艦ガンドッグ 太陽系物語(SF) ★片腕のザリガニ – one-armed crayfish(恋愛、ヒューマンドラマ) |
2月 | ・今日はヴァレンティヌスが処刑された日だよっ!(恋愛、コメディ) ・花笑む彼と & bloom(乙女) |
※★マークは下でピックアップ
一言コメント
『都市伝説解体センター』ついに発売。大型のパッケージタイトルは少なめですが、DL専やSteamには気合の入ったタイトルがいくつも。『はるまで、くるる。』がひっそり移植されてるのも気になる…。
今月の気になる新作ピックアップ
今月発売、注目の新作をピックアップして紹介します。
都市伝説解体センター/ Switch、PS5、Steam

2025年2月13日発売予定。
『和階堂真の事件簿』などで知られるクリエイターチーム墓場文庫が、かねてよりアナウンスしていた新作『都市伝説解体センター』をついに発売します。
本作は墓場文庫が集英社ゲームズと組んで製作したタイトル。内容は都市伝説を主題に置いた怪異探偵ものと定番どころですが、青基調のビジュアルが異彩を放ちます。

配信されている体験版を遊んでみましたが、内容はポイント&クリックと会話で証拠を集めて怪事件を解決していくオーソドックスな作りのイメージ。2D探索部分に『和階堂真の事件簿』の名残を感じる一方、演出は全体的にリッチになっています。シナリオは体験版で遊べる範囲のみでは特別面白いとは感じませんが、あえて起承転結の転で終わらせている感じではあるので、これは遊んでみないと見えない部分が多そう。
ドット絵の都合もあるので、画面の小さいSwitchで遊ぶのもありかなーと感じます。
タイトル | 都市伝説解体センター |
ジャンル | ミステリ |
対応機種 | Switch、PS5、Steam |
発売日 | 2025年2月13日 |
価格 | 1999円(Switchのストアページより) |
機動戦艦ガンドッグ 太陽系物語/ Switch、PS4、Steam

2025年2月20日配信予定。
スペースオペラが展開されるレトロゲーム風コマンド選択ADV。海外発ながらも日本のアニメに強い影響を受けているようで、メインビジュアルからもそれが伝わってきます。
ノーマークだったんですが、現在配信中の体験版を軽く触ってみたらなかなか気合を感じる内容だったので紹介。

コマンド選択とポイント&クリックで進める内容には新しさは当然ありませんが、しかし細かい部分まで含めたテキストやキャラクターのビジュアルなどにクオリティの高さを感じる内容です。文章が全体的に説明に寄りすぎているようで気にならないとは言えませんが、それでも特に実績など持っているわけではない小規模チームによる作品であることを考慮すると、ちょっと驚かされる出来栄えだと思います。
ポイント&クリック部分がマウスが使えた方が遊びやすそうな作りなので、基本的にはSteam版がオススメかなぁ。
タイトル | 機動戦艦ガンドッグ 太陽系物語 |
ジャンル | SF |
対応機種 | Switch、PS4、Steam |
発売日 | 2025年2月20日 |
価格 | 1999円(Switchのストアページより) |
片腕のザリガニ – one-armed crayfish/ Steam

2025年2月21日配信予定。
斜塔ソンブレロの新作ビジュアルノベルがSteamで配信されます。斜塔ソンブレロは心太さんによる個人サークルで、これまでもフリーゲームとしてビジュアルノベルをリリースしてきました。
自分もその中の2本をプレイしていまして、シナリオ、ビジュアルの両面で個人製作としてハイレベルである感じます。というわけで今回の新作も注目しています。過去作はどれもフリーゲームなので、無料でプレイ可能。

今回の新作も過去作同様、1~2時間程度の一本道ビジュアルノベルであるとアナウンスされています。
ストアページのあらすじなど見るに、シナリオはこれまた過去作同様のワンヒロインの恋愛も絡めたヒューマンドラマであしょうか。特徴はビジュアルが全て一枚絵で進行すること。これは斜塔ソンブレロの作品全体に渡って貫かれている製作スタイルで、こだわりのポイントと見ていいでしょう。
タイトル | 片腕のザリガニ – one-armed crayfish |
ジャンル | 恋愛、コメディ |
対応機種 | Steam |
発売日 | 2025年2月21日 |
価格 | 不明 |
同サークルの過去作は↓。いずれも無料です。
【ニュース】周回遅れのADVニュース
先月中に発表されたADV関連のニュースの中から、気になるものを周回遅れでピックアップ。
『飢えた子羊』の続編『泣き叫ぶ雁』発表
2024年のヒット作『飢えた子羊』の続編『泣き叫ぶ雁』が発表されました。
『飢えた子羊』は中国発のテキストADV。中国国内はもちろん日本でも好評を獲得しました。その後はアップデートによって日本語ボイスが追加されるなど活発な動きがあり、2024年のジャンル界を代表し得る一本になったように思います。
今回発表された『泣き叫ぶ雁』はその正統続編。ストーリーのスタイルなど作風を踏襲しているほか、世界観や一部登場人物も続投された内容になっているようです。

ビジュアルのハイクオリティは既にうかがえます。シナリオ分岐も多数用意されているようで、もちろん今回も日本語対応。
配信は年内を予定しており、再び業界を湧かせる一本になるか…注目です。
『彼は私の中の少女を犯し尽くした』のテイラー・マッキューの初期作品2作が日本語化

セックスワーカーとしての体験を描いたGB風アドベンチャー『彼は私の中の少女を犯し尽くした』の作者であるテイラー・マッキュー。氏の初期作品2本が翻訳され、日本語でのプレイが可能になったようです。どちらも無料。itchからブラウザ上でプレイできます。
『彼は私の中の少女を犯し尽くした』はゲームと呼ぶのが適切なのかは分かりませんが、テイラー・マッキューの実体験を描いた短編アドベンチャー。内容はトランス女性としてのセックスワーカー経験をそのまま語ったもので、そして今回翻訳された2作も、描く場面は異なりますが、自身の体験を描くという点で同様の内容です。ビデオゲームとしての遊びというよりは、テイラー・マッキューの声を届けること、体験してもらうことを重視した内容。
『彼は私の中の少女を犯し尽くした』は私もプレイ済みで、この作品はトランス女性からの問題提起とか喚起とかそういうものでなく、ただそこにあった実体験を描いており、その真に迫るというか真そのものである内容はハードの一言。正直わたしの倫理観や見聞のもとでどうコメントすれば良いのかが分からない。
ただこの声を聞くことは、性的マイノリティについて誰もが何かを思うであろう今、誰に取っても意味のある行為だと思います。


大槍葦人氏×フロントウイングが新作ノベルゲーム『Lilac』発表

フロントウィングが新作ノベルゲームを発表。
短編ビジュアルノベルをテンポよく発売しているフロントウィングですが、今回の新作『Lilac』は舞台を原作にした作品とのこと。
ゲームが舞台化するのはよく聞きますが、舞台原作のノベルゲームはかなり珍しい印象です。ビジュアルは大槍葦人氏が担当。『英雄*戦姫』とかで有名…かも。印象的なイラストを描かれる方だと思います。
ゲーム自体はまだメインビジュアルも発表されていないくらいですが、発売は2025年を予定。
『タユタマ -Kiss on my Deity-』がHD化&全年齢向けに移植
Lump of Sugarの代表作『タユタマ -Kiss on my Deity-』がHD化されてSwitchとSteamに移植されます。
『タユタマ』はだいぶ古いゲームですが、過去にはXbox360にも移植されていました。それがなぜ今になって…という話なんですが、この移植はどうも映像ソフトやグッズなどを手がけるフロンティアワークスが発足させた新ブランド「kawaiinium(カワイイニウム)」の第一弾として動いている企画のようです。
kawaiiniumは美少女コンテンツを世界に広く届けることを目的として立ち上げられた…とのこと。今後も新旧問わず美少女ゲーム周りの移植をやってくれそうな気配を感じます。どんな作品を持ってきてくれるのか、楽しみです。
『ダ・カーポ』のリメイク作品『D.C. Re:tune ~ダ・カーポ~ リチューン』発表

ブシロードゲームズが初代ダ・カーポのリメイクを発表。発売時期等は未定ですが、ビジュアルやCVなど既にアナウンスされている情報が多いため、そう遠い話ではなさそう?
2025年は他にも『ときめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル』と『ToHeart』のリメイク版も発売予定…ということで、もしこの『D.C. Re:tune ~ダ・カーポ~ リチューン』が2025年内に発売したら、古参ファン的にはかなり懐かしい名前が並ぶ1年になりそうですね。
自分にとってはダ・カーポ1はちょっとだけ上の世代というイメージで、有名作ですが遊べていないので、結構楽しみにしています。
【短編】週末の一本
ゲームを遊ぶ時間がなかなか取れない…
悩めるゲーマーのために、週末のお休みだけでクリアできる短編を紹介します。
深くて暗い緑の眠りのなかへ/ Steam クリアまで20分

Steamで配信されている短編ビジュアルノベル。本当に短い作品で、普通に遊ぶと20分弱でプレイし終えると思います。
というのも本作は詩人であるIMAYUI.Kさんの短編小説をベースにビジュアルとサウンド、そして朗読したボイスを加えてゲームとして発売された作品。元々がゲーム用に製作されたテキストではないため、プレイ時間はかなり短くなっています。
たいして価格は770円とプレイ時間と比べるとやや高めです。ただ各素材がよくマッチしており、作品のリラックス効果はなかなかのもの…癒しの時間を過ごせる一本です。

ノベルゲーム…というかビデオゲームが表現の場として広がっていることを改めて感じた作品。マニア向けの作品ですが、ひとつの面白い試みとして。
タイトル | 深くて暗い緑の眠りのなかへ |
ジャンル | ノベル |
対応機種 | Steam |
価格 | 770円 |
プレイ時間の目安 | 20分 |
終わりに
大型タイトルは少ないですが、注目作は多い一ヶ月。特に『都市伝説解体センター』は注目されている作品なので、どうなるのか気になるところ。体験版を触ってみた『機動戦艦ガンドッグ 太陽系物語』も好印象です。
ニュースではやはりダ・カーポ1のリメイクが驚きでした。美少女ゲームリメイクの流れがここ最近強まっている…というのは周知の事ですが、いよいよ業界のビッグネームが動いたな感じます。『泣き叫ぶ雁』の発表も嬉しいですね。新規IPで始まった作品が成長していくのを見るのは…フガフガ…。

私自身は何を遊んでいるのかと言いますと…このまえ公開したファミコン探偵俱楽部の記事にだいぶ持っていかれまして、実がゲームはほとんど遊べていません。探偵癸生川とか『ミステリーの歩き方』とかは遊んでいたかな。完全にファミコン探偵倶楽部に引っ張られています。
今月からは平常運転に…戻るんだろうか?
皆さんからの情報も募集中
『マシュマロ』にて皆さんからの良作の情報提供、その他ブログに対する意見などを随時募集しています。
特にフリーゲーム、未翻訳作品、レトロゲーム、スマホ向けアプリなどは大歓迎。
もちろん普通の質問も答えます。

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