【Switch、Steam新作発売スケジュール】5月の主な新作テキストADV
2025年4月末日現在確認できる、Switch、Steamの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Steamの新作リストには抜けがあります。
()内は大まかなジャンルやDL専売か否かなどの情報。ジャンルは公式情報などから読み取れない場合、筆者の予測で書いています。
Nintendo Switch
発売日 | タイトル(ジャンル) |
---|---|
5/1 | ★Endless Monday: Dreams and Deadlines(DL専、ヒューマンドラマ) ・市立カクレザ図書館(DL専、ヒューマンドラマ) ★たねつみの歌(DL専、ヒューマンドラマ) |
5/8 | ★ときめきメモリアル forever with you エモーショナル(恋愛、SLG) |
5/9 | ・StreamLove Voyage(DL専、Vtuber、恋愛) |
5/15 | ・蒼黒の楔 ~緋色の欠片 玉依姫奇譚~ for Nintendo Switch(乙女) |
5/22 | ・あやかしごはん ~おおもりっ!~ for S(乙女) ・PanicPalette ~パニックパレット~(乙女) ・魔女と亡霊のヴォロンテ(DL専、乙女) ★世界征服彼女(ギャルゲー) ・贄の町 いろむすび(BL) |
5/29 | ・その日の獣には、(ギャルゲー) |
※★マークは下でピックアップ
Steam
発売日 | タイトル |
---|---|
5/1 | ・異世界帰りの僕と失われた恋(恋愛、実写) |
5/3 | ・ヴォイドソウル(パズル、スチームパンク) |
5/5 | ・陰キャラブコメ インシツマシマシ(乙女) ・Best Served Cold(ミステリ、バーテンダー) |
5/6 | ・Forever Time(ヒューマンドラマ) |
5/9 | ・月に寄りそう乙女の作法2(ギャルゲー) ★_turing(SF) |
5/23 | ・NEKOPARA After(ギャルゲー) |
5/29 | ・花束を君に贈ろう-Kinsenka-(ヒューマンドラマ、青春) ★SAEKO: Giantess Dating Sim(サイコホラー) |
5月 | ・贄の町 いろむすび(BL) |
※★マークは下でピックアップ
一言コメント
新作多ッ!
注目作もかなり多めな一ヶ月。ピックアップはしていませんが乙女ゲームもいろんなメーカーの作品が集中しています。話題作を拾うだけでもかなり忙しそう。
今月の気になる新作ピックアップ
今月発売、注目の新作をピックアップして紹介します。
Endless Monday: Dreams and Deadlines/ Switch

2025年5月1日配信。
カリフォルニアのクリエイター、hcnone(@hcnone)氏が手掛けるお仕事アドベンチャーがSwitchに移植されます。
主人公ペニーは仕事を先延ばしにしてしまうクセのある会社員。サボりぐせによって締め切りがいよいよ月曜日に迫った土曜夜、追い詰められたペニーの運命やいかに…的な物語。Steam版は既に配信済みで、2023年に日本語化されています。

ベースはテキストADVなのですが、プレイヤーの選択によってペニーの物語は変化し、コミカルな方向へと多様に分岐していきます。↑のスクショはちょっとしたトップビューのアクションゲームに入ってしまった場面…このあとどうなってしまうのか…。
因みに本作はhcnone氏がもともと展開している『Endless Monday』という創作群から派生した作品ですが、Steam版で軽く遊んでみた感じ、そちらは知らなくとも問題なさそうな雰囲気です。
タイトル | Endless Monday: Dreams and Deadlines |
ジャンル | アドベンチャー |
対応機種 | Switch |
発売日 | 2025年5月1日 |
価格 | 1200円 |
備考 | Steam版も配信中 |

たねつみの歌/ Switch、スマホ

2025年5月1日配信。
ANIPLEX.EXEの最新作ADVがSwitchに移植されます。同日にスマホ版も配信開始。もとのPC版は去年の12月に配信済みです。シナリオを『国』シリーズのKazuki氏が手がけたことで注目を集めたタイトルですね。
『国』シリーズは同人ノベルゲーム界隈ではとても評価の高い作品で、本作『たねつみの歌』もSteamなどではおおむね高評価を獲得している印象。

自分もSteam版は購入済み…ですが、まだプレイできていません。『みすずの国』なんかはかなり好きだったので、本作もそのうち~と思っているんですが、なかなか難しい。
因みにANIPLEX.EXEは本作の1つ前に『ヒラヒラヒヒル』という作品を出しているんですが、こちらは未だに移植されておらず…表現的にハードな部分があるため…なのか?
移植を難しくするほどではないと思うけどなぁ。
タイトル | たねつみの歌 |
ジャンル | ビジュアルノベル |
対応機種 | Switch、スマホ、Steam他 |
発売日 | 2025年5月1日 |
価格 | 2750円 |

ときめきメモリアル forever with you エモーショナル/ Switch

2025年5月8日発売。ロム内に特典を収録したデラックス版も同日発売。
言わずと知れた恋愛シミュレーションの有名作。正直これはテキストアドベンチャーと言えるかは微妙ですが、恋愛アドベンチャーゲームと親和性があると思うので。
有名作かつシリーズも結構出ていますが、リメイクやリマスターの機会は少ないタイトルです。今回はビジュアルを現代風に描き直したものに変更可能などの追加要素があります⋯が、ゲーム部分は基本的にそのままの移植。

令和のいま、懐かしさ、あるいは歴史の勉強以上に本作を遊ぶ理由が出てくるかは微妙ですが、自分は歴史の勉強には興味があるので購入済み、かつそのうちプレイ予定。
恋愛を失敗込みでゲームにしようとした作品は現代でも珍しい…というか本作をピークにそういうゲームはフェードアウトしていった印象なので、そういう意味でも見ておく価値はあるのかもしれません。ただかなり古いゲームですから、システム周りの不便さは分かったうえで遊ぶ必要がありそうかなぁ。
タイトル | ときめきメモリアル forever with you エモーショナル |
ジャンル | 恋愛SLG |
対応機種 | Switch |
発売日 | 2025年5月8日 |
価格 | 6,600円 9,680円(デラックス版) |

_turing/ Steam

2025年5月9日配信。
フリーゲーム『Re:Bus』などを発表してきた竹関工房(@takekan_games)が開発する、AIとの対話により物語が分岐していくSFアドベンチャー。プレイヤーはコールドスリープから目覚めた人類の生き残りとして、AIの少女アイリスと対話をしながらゲームを進めていきます。アイリスの返答は言語AIによって生成され、この会話内容によって物語の分岐も決定されるとのこと。

購入して冒頭10分くらいをプレイしてみましたが、AIとのやり取りはけっこう自然にやれる印象…ですが、Chat-gptなんかと会話しているとき特有の無難な返答が続く感覚はちょっとあるかな。分岐がどのくらい広く用意されているかが気になるところです。
AIを取り入れたことを明言しているADVは本作の他にも『Inverted Angel』などがあります。今後のADVのトレンドのひとつ…と言えるかは分かりませんが、ジャンルの新たな進化の方向として注目しています。
タイトル | _turing |
ジャンル | SFアドベンチャー |
対応機種 | Steam |
発売日 | 2025年5月9日 |
価格 | 920円 |
世界征服彼女/ Switch

2025年5月22日発売予定。
Nevelの恋愛ADVがSwitchに移植されます。PC版は2010年に発売。結構ふるい作品ですが、確か昨年あたりのNavelのイベントで移植が発表されていました。Navelファンにとってどういう位置づけの作品なのかは分かりませんが、CS移植はこれが初めて…のはず。

もとが2010年となりますと、現在のNavel代表作『月に寄りそう乙女の作法』よりも古いタイトル。なのになぜ注目しているのかと言いますと、どうもゲームカタログwikiなどによると、恋愛面の描写に気合が入っている作品らしいのですよね。
自分は以前からこのジャンルは、恋愛アドベンチャーと呼ばれるにも関わらず恋愛…特に心理の描写が甘い作品が多いと思っています。その点において本作は高い評価を受けているようなので、どんなもんなのかな…と。まぁソースはゲームカタログwikiなので、どこまで当てになるのかという感じですが。
タイトル | 世界征服彼女 |
ジャンル | 純愛系学園アドベンチャー |
対応機種 | Switch |
発売日 | 2025年5月22日 |
価格 | 完全生産限定版 14,278円 通常版 8,228円 ダウンロード版 7,810円 |

SAEKO: Giantess Dating Sim/ Steam他

2025年5月29日配信予定。
SAFE HAVN STUDIO開発の謎めいたアドベンチャーがいよいよ発売。Steam nextフェスなどで注目を集めていた作品で、自分も動向が気になっていたタイトルです。
内容はコミュニケーションというか、なぜか小人化してしまった主人公として、巨大(小人である主人公にとって)な少女、冴子と対話をするもの…でしょうか。自分も体験版を冒頭しか遊んでいないので、詳しい内容はつかめていません。対話の内容によってはあっけなくデッドエンドになることも↓

なぜ本作に注目しているのかと言いますと、巨大な女性へのフェティシズムをストレートに感じる内容である一方、独自の世界観で展開される物語がかなり謎めいていて、その点に興味を惹かれるから。
↑のスクショを見てもらえれば分かるように、単に女性とコミュニケーションを取るだけの内容でないことは確か。ではそこで主人公と冴子はどのような物語をたどるのか…。どういう方向に進むのかは不明ですが、印象的なビジュアルも含めて気になっているタイトルです。ただ開発者の性癖を反映している作品であることも明言されています。
因みに本作はSteam以外にDL siteなどでも販売されます。DL siteで購入すると限定ASMRが付属(後日単品でも販売予定)するので、プラットフォームにこだわりがないならSteam以外での購入もあり。
タイトル | SAEKO: Giantess Dating Sim |
ジャンル | アドベンチャー |
対応機種 | Steam他 |
発売日 | 2025年5月29日 |
価格 | 不明 |

【ニュース】周回遅れのADVニュース
先月中に発表されたADV関連のニュースの中から、気になるものを周回遅れでピックアップ。
日本一ソフトウェアの新作ホラーADV『連呪』の発売日が2025年8月28日に決定

先日の放送で発表された日本一ソフトウェアの新作ホラーADV『連呪』の発売日が発表。もともと今夏発売予定とのことだったので、スケジュール通りにいっている感じでしょうか。
内容はまぁこれからとして、ビジュアルなど見た印象では『流行り神』の系譜として位置づけて良いのかな。小規模開発以外でパッケージ版のある国産アドベンチャーというのも珍しくなりつつあるので、応援したい1本。

『シュレディンガーズ・コール』のデモ版が期間限定で配信
京都のゲーム開発チーム「Acrobatic Chirimenjako」が制作中のADV『シュレディンガーズ・コール』のデモ版が期間限定で配信。30分くらいの内容です。本記事公開時点で残り1日くらい。
本作は集英社ゲームズが開催する開発中ゲームのコンテスト、GAME BBQにて大賞を獲得した作品。そのため集英社ゲームズによる出資などの支援を受けて開発されています。集英社ゲームズ×ADVと言えば記憶に新しいのは『都市伝説解体センター』ですが、本作はどうなるか…ということで気になっています。
さっそくデモ版を遊んでみますと、まず目を惹くのは豪華なビジュアル表現。『都市伝説解体センター』も気合のドットアートが光る作品でしたが『シュレディンガーズ・コール』は絵画調な方向性での絢爛さを感じます。演出も上手く、集英社ゲームズのプロモーションが組み合わさればバズるポテンシャルは十分…かも。
ゲーム内容は選択肢による分岐を含むヒューマンドラマ…でしょうか。デモ版は本当にプロローグという感じなので詳しくは分かりませんが、メカニクス周りはけっこうシンプルなのかもしれません。ただADVがバズるときはそういうものは必要とされないことも多いと思うので…チャンスはあると思います。

オトメイトパーティー2025が今年9月に開催決定

オトメイトブランドのオフラインイベントが今年も開催決定。日時は9月13日と14日の二日間。
乙女ゲームは本ブログではあまり触れられていないジャンルですが、スケジュールを見ますと毎月のように新作がSwitchで発売されていますし、小規模開発シーンからも話題作がドンドン生まれています。
オトメイトはその中でも特に多くの作品をリリースしているブランドの印象です。ADV界隈でこういう単独イベントを開催できそうなブランドは、アドベンチャーに限定すれば他にはMAGES.の科学ADVくらいかなぁ。
インディーゲーム開発支援プログラム「WorldMap Incubation Project 1st Batch」に短編ビジュアルノベル『H9』など5本が選出

WorldMapが行うインディーゲーム開発支援プログラムに選出された5本が発表。いずれもユニークですが、特に当ブログ的に注目しているのは、発売中止になった架空のギャルゲーを巡る物語が展開されるという短編ビジュアルノベル『H9』。私自身がギャルゲーをいろいろ遊んできているので。

細かい情報はまだ不明なんですが、今月末開催のインディーゲーム展示イベント「DREAMSCAPE」に出展予定とのことなので、そこで色々明らかになるのかな。因みにこのイベント、今回はノベル系インディーゲーム限定の展示になるとのことなので、新作情報が色々出てきそうで楽しみにしています。まぁ混むでしょうから行くかは不明ですが…
『みすずの国』のSteam版が発売
今月の新作でも紹介した『たねつみの歌』のシナリオを手がけるKazuki氏の代表作『みすずの国』がSteamでも配信開始。元々はフリーゲームですが、Steam版は500円の有料。ただしビジュアルの描き直しや、シナリオにも加筆修正があるとのこと。
『みすずの国』は自分も以前にプレイして、このブログでも紹介しています。Kazuki氏はまず世界設定の作り込みによる作品世界の分厚さに驚くんですが、エンタメ要素を加えた物語展開も巧みでして、本作はそのような長所を短い内容ながらもしっかり味わえる作品です。オススメ。
対話型推理ADV『ソフィアは嘘と引き換えに』の発売日が2025年7月3日に決定
対話型推理ADV『ソフィアは噓と引き換えに』の発売日が2025年7月3日に決定。本作は大統領候補殺害の容疑をかけられた人物「ソフィア」と、対話を通してことの真相を探るADV。ソフィアはいくつもの人格を持っており、それぞれが違う記憶を持っているようです。
推理ADVは小規模開発含めて本当に紹介しきれないくらい面白そうな新作が出ていますが、その中でも特に目立っている一本…という印象でしょうか。人格の切り替わりは推理ADVを面白くしそうな予感がしますが、メカニクス部分にどれだけ溶け込んでいるかが気になるところ。
現在は様々な特典つきのクラウドファンディングも行われています。ゲーム自体の価格が3000円強なので、Steamキーが付属する4000円くらいの支援はしてもいいかな~と考え中…どうせ買うだろうし。

終わりに
新作、情報、どちらも盛りだくさんの一ヶ月。新作はもうちょっと紹介したい気持ちがあるんですが、記事の公開自体が遅れているので…。
中でも気になるのは、ずっと前から動向を追っていた『SAEKO: Giantess Dating Sim』でしょうか。久々にモチベーションのわくギャルゲー『世界征服彼女』も、遊んでレビューまで書ければな~と思っています。アーリーアクセスが始まる『キル・ザ・クロック』も面白そうで…と、とにかく遊び切れない一ヶ月ですよコレは。

とは言いましても、私自身はようやく『都市伝説解体センター』に手をつけはじめたくらいなので、買いはしても遊べない作品が多数…ってことになるだろうなーと思っています。今月はなんとか『和階堂真の事件簿』のレビューを公開できましたが、これ以上の更新は難しいと思います。最近はなんかまたながーい記事を書くようになってきていて、1更新あたりの時間のかかり方が尋常ではない。『和階堂真の事件簿』も、実は4作品それぞれ最低2周していて、4周くらいしている作品もあるくらいです。カロリーたかー。
今月もR18紹介はお休みです…というか、発売日カレンダー的に気になるものが本当に少ないので、再会はないかもしれません。『終の空』のRemake…っていうか『素晴らしき日々』の15周年パッケージは予約したので、そのときかな…それって7月末…。
皆さんからの情報も募集中
『マシュマロ』にて皆さんからの良作の情報提供、その他ブログに対する意見などを随時募集しています。
特にフリーゲーム、未翻訳作品、レトロゲーム、スマホ向けアプリなどは大歓迎。
もちろん普通の質問も答えます。

著作権について
当サイトで掲載している画像、動画、引用文等の著作権は各権利者所有者に帰属しております。
掲載内容に問題がありましたら権利者ご本人様よりお手数ですが当サイトのお問い合わせフォームよりご連絡下さい。
内容を確認次第ただちに削除修正等の対応を致します。