- 【Switch、Steam新作発売スケジュール】10月の主な新作テキストADV
- 今月の気になる新作ピックアップ
- 【ニュース】周回遅れのADVニュース
- インディーノベルゲーム『ダレとカレも』が発表
- 東川乱子シリーズ第2弾『The Girl Who Wasn’t There』がSteamストアページを公開
- 池田大輝氏が手掛けるビジュアルノベル『さくらいろテトラプリズム』『C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider』が発表。
- 江戸川乱歩賞作家の本格ミステリー『黄昏に潜む梟と、明け方の昴』が発表
- フロントウイング×グッドスマイルカンパニーが新作ノベルゲーム『KANADE』を発表
- ケムコが新作人狼ADV『Depth Loop(仮題)』を製作開始
- 我孫子武丸氏の新作ミステリーADV『RD（リモート・ディテクティブ）の遠隔推理（仮題）』が発表
- イマーシブ恋愛ADV『Venus Vacation PRISM – DEAD OR ALIVE Xtreme -』発表
- 終わりに
- 皆さんからの情報も募集中
- 著作権について
- 巻末袋とじ 今月の気になる成人向けADV
【Switch、Steam新作発売スケジュール】10月の主な新作テキストADV
2024年9月末日現在確認できる、Switch、Steamの新作ADV発売スケジュールをまとめています。
Steamの新作リストには抜けがあります。
()内は大まかなジャンルやDL専売か否かなどの情報。ジャンルは公式情報などから読み取れない場合、筆者の予測で書いています。
Nintendo Switch
| 発売日 | タイトル |
|---|---|
| 10/3 | ・Honey Vibes(乙女) ・明治東亰恋伽 Full Moon(乙女) ・タヴァントーク(ヴァルハラ系、DL専) ・G-MODEアーカイブス+ うたかたのそら(脱出、伝奇、DL専) |
| 10/10 | ・なつめ繚乱 -ハイスペ脳筋妖狐の恋愛奇譚-(恋愛、Vtuber、DL専) |
| 10/17 | ・目盲 – 見えない真実(ミステリ、DL専) |
| 10/24 | ★八剱伝(ギャルゲー、歴史) ・ジュエリー・ハーツ・アカデミア (ギャルゲー) |
| 10/31 | ・五等分の花嫁 ごとぱずストーリー 2nd(マンガ原作) |
※★マークは下でピックアップ
Steam
| 発売日 | タイトル |
|---|---|
| 10/7 | ★プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish(恋愛) |
| 10/10 | ・倒計時(ヒューマンドラマ) |
| 10/18 | ★君が望む永遠 ～Enhanced Edition～（ギャルゲー） ・かけぬけ★青春スパーキング!(ギャルゲー) ★C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider(メタフィクション) |
| 10月 | ・ライムの森で待つ(ミステリ) ・明治東亰恋伽 Full Moon(乙女) ・夢恋依心(恋愛、実写) |
※★マークは下でピックアップ
一言コメント
パッケージは手堅いギャルゲー乙女ゲーが中心。『ジュエリーハーツアカデミア』など18禁版が高評価のタイトルも多めです。DL専には多様な顔ぶれ。
今月の気になる新作ピックアップ
今月発売、注目の新作をピックアップして紹介します。
プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish / Steam
2024年10月7日配信予定。
美少女ゲームブランド「ウグイスカグラ」で知られるルクルがシナリオを担当するADV。
本作はルクル主宰の同人サークルから発売されるゲーム…という位置づけ。ただウグイスカグラ公式サイトでも「応援」という名目で紹介されています。原画も同じ人。ただしSteamで全年齢向けでの発売です。
ルクルは癖のあるシナリオを書いているイメージですが、今作でもその色は結構でてそう…というか、むしろもっと強いんでしょうか。最近は美少女ゲーム中心にやっていたライターがSteamで短編を発売する流れが増えてきていますね。ルクルもシナリオで評価を獲得している印象なので、本作にも期待。
| タイトル | プトリカ 1st.cut:The Reason She Must Perish |
| ジャンル | メランコリック・ノベルゲーム |
| 対応機種 | Steam |
| 発売日 | 2024年10月7日 |
| 価格 | 未定 |
C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider / Steam他
2024年10月18日発売予定。
元日本ファルコム所属の池田大輝氏によるビジュアルノベルがSteam、boothで配信されます。
コンセプトは「声優×メタフィクション」。キャラクターが自身の中の人＝声優の存在を認知している…というのが作品の根幹です。公式サイトでは短編連作で展開していくことがアナウンスされており、今回はその第一弾。プレイタイムは5時間程度とのこと。
現在はまだストアページもオープンしていないんですが、内容は気になる作品。メタフィクションもさすがに使い古した感がだいぶ出てきていますけれども、プレイヤーのみならず声優の存在も認知しているメタは珍しい形ではないでしょうか。
| タイトル | C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider |
| ジャンル | 「声優×メタフィクション」新感覚ビジュアルノベル |
| 対応機種 | Steam、booth |
| 発売日 | 2024年10月18日 |
| 価格 | 1200円 |
| プレイ時間の目安 | 約5時間 |
君が望む永遠 ～Enhanced Edition～ / Steam
2024年10月18日配信予定。
アージュの人気恋愛アドベンチャーがSteamで復活。
本作は元は2001年に発売された18禁ADV。キツめの三角関係を描いた内容が話題を呼び、同じく三角関係ものの有名作『School Days』と並べて語られることも。
しかし移植や再展開は少なく、今回はクラウドファンディングなど経てついにSteamにて発売されます、内容はPC版ベースのリマスターの範疇。調製はUIまわりなど遊びやすさ向上に留まっているようです。
自分も遊べていなかった一本なので興味あり。アージュはこの後に発売した『マブラヴ』がヒットしたため『君が望む永遠』は有名なんだけど影が薄いっていうちょっともったいないポジションでした。今回はクラウドファンディングなど経て再びの登場です。
| タイトル | 君が望む永遠 ～Enhanced Edition～ |
| ジャンル | 恋愛ADV |
| 対応機種 | Steam |
| 発売日 | 2024年10月18日 |
| 価格 | 不明 |
八剱伝 / Switch
2024年10月24日発売予定。
イロドリのADVがCSに移植されます。
本作は今年1月に発売された18禁ADV。2組×4人＝8人の主人公による、時代劇のエッセンスを取り入れたファンタジー作品です。発売から1年を待たずしてのスピード移植ですね。18禁で発売されましたがシナリオをやりたい雰囲気はかなり強め。主人公間のザッピングなどもあり、気合いが入ったタイトルですね。
私は既にPC版を購入済み…なんですが、けっきょく遊びきれておらず。前半までを遊んだ印象ですと、強くエンタメを意識した内容で、美少女ゲームらしいノリは控えめ。主人公が8人かつザッピングありとデカくやる心意気はスゴい…ので、最後まで遊ぶモチベは結構あります。この機会にまた再開しようかなぁ…。
因みにPC版は定価が10000円を超えていたんですが、Switch版はダウンロード版なら5000円を切る価格。18禁シーンがないことを考慮しても安いねコレは…
| タイトル | 八剱伝 |
| ジャンル | ADV |
| 対応機種 | Switch |
| 発売日 | 2024年10月24日 |
| 価格 | [通常版] 5,980円（税込6,578円） [豪華特装版] 9,800円（税込10,780円） [ダウンロード版] 4,980円（税込） |
【ニュース】周回遅れのADVニュース
先月中に発表されたADV関連のニュースの中から、気になるものを周回遅れでピックアップ。
インディーノベルゲーム『ダレとカレも』が発表
講談社クリエイターズラボが支援するクリエイターであるyonaが新作インディーノベルゲームを発表。
現状はビジュアルくらいしか情報がないんですが、本作はTGSにもプレイアブル出展していたようで、これはなかなか好評なようです。発売はまだ先だと思いますが、脳内ウィッシュリストに入れておきたい作品。
東川乱子シリーズ第2弾『The Girl Who Wasn’t There』がSteamストアページを公開
1564Studioによる新作ミステリーADVのストアページがオープン。併せてキックスターターも始動しています。
1564Studioはスペインの開発スタジオで、2年くらい前に『マリンエクスプレス殺人事件』という短編ミステリーアドベンチャーを発売しています。その世界観、キャラを続投させた新作が今回の『The Girl Who Wasn’t There』です。スペイン語はもちろん、日本語と英語への対応を発表しています。
前作は自分もプレイしていて、一応このブログでしょっぼいレビューも投稿しました。内容はシンプルなミステリービジュアルノベル。展開はまぁツイストもあって、値段分のクオリティではあったかな。
新作はかなりパワーアップしてるようで、ストアページによれば6つのルート分岐と20種のマルチエンドがあるとのこと。…いやコレめちゃくちゃ頑張ってない？
池田大輝氏が手掛けるビジュアルノベル『さくらいろテトラプリズム』『C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider』が発表。
元日本ファルコム所属のクリエイター、池田大輝が新作ビジュアルノベルを2本発表…片方は上でも紹介した『C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider』ですね。『さくらいろテトラプリズム』は恋愛ADVとのこと。こっちは前作ありの続き物ですが、今作からのプレイでも問題ないとのことです。
繰り返しになりますが、特に『C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider』はコンセプトが面白いので気になる。『さくらいろテトラプリズム』もビジュアル素材やシナリオなど相当な物量を用意している力作で、期待が高まります。因みにエンターグラムの『制服カノジョ まよいごエンゲージ』のシナリオも池田大輝らしい…知らなかったなぁ。
ちなみにまだストアページは公開されていません。
江戸川乱歩賞作家の本格ミステリー『黄昏に潜む梟と、明け方の昴』が発表
エンターグラムが本格ミステリーADVを発表。
シナリオに江戸川乱歩賞受賞作家の桃ノ雑派を、ビジュアルにはアニメ『白い砂のアクアトープ』のキャラ原案など手掛けたU35(うみこ)を招いての完全新作。エンターグラムは量産体制に入ってるっぽい『制服カノジョ』の動きが多めですが、他にもまだ新作を仕込んでいたとは…。
桃ノ雑派の名前は初めて聞きましたが、江戸川乱歩賞受賞の作家であると同時に、主に美少女ゲームを中心に多くシナリオをやっている方のようです…全然知らなかった。ミステリの専門家といえる氏を迎え入れての製作…となれば、期待せずにはいられない？
フロントウイング×グッドスマイルカンパニーが新作ノベルゲーム『KANADE』を発表
フロントウィングが新作ノベルゲーム『KANADE』を発表。
タイトルからして『GINKA』に続くワンヒロインの恋愛ADVと読み取れます。同時に2026年配信予定の『COCORO』も発表…年1くらいでの生産ペースに入っているのかなコレは。
シナリオは『KANADE』が浅生詠で『COCORO』は紺野アスタが手掛けています。浅生詠は今年の夏に『リルヤとナツカの純白な嘘』でもシナリオを書いていましたね。こちらもフロントウィングから発売。
ケムコが新作人狼ADV『Depth Loop(仮題)』を製作開始
ケムコが新作人狼ADVの製作開始を発表。
今回は『428』などで有名なイシイジロウを迎えてのプロジェクト。あくまでも製作開始の発表なので発売はまだ当分先でしょうが『レイジングループ』の実績あるケムコの人狼ADVとくれば、注目は高まるでしょうね。
今回の題材になっている「人狼TLPT」とは、役者が即興でやる人狼ゲームを鑑賞するライブエンターテイメントのことだそうです。脚本があるのはオープニングまでで、そこから先の人狼ゲームは全てアドリブ…つまり毎回変化する即興劇を楽しむってことでいいんですかね。「DEPTH」はその人狼TLPT内の人気シリーズのようで、深海実験施設での人狼との戦いを描く内容とのこと。
現在公開されているのはティザーサイトのみ。
我孫子武丸氏の新作ミステリーADV『RD（リモート・ディテクティブ）の遠隔推理（仮題）』が発表
我孫子武丸が制作に携わる新作ミステリーADVが発表。
「アームチェア・ディテクティブ」「ネット」をキーワードに製作しているとのことで、恐らくはネット上の情報を収集して事件を解く形になる…のかな。公式サイトではインタビューも公開されています。
未だ『かまいたちの夜』のイメージが強い我孫子武丸ですけど、ここまで名前がピックアップされるゲームは結構久しぶりのような。今回はゲームデザイン部分にもしっかり関わっていそうな気配なので、これまでのゲームとはまた異なったプレイフィールになりそうですね。
イマーシブ恋愛ADV『Venus Vacation PRISM – DEAD OR ALIVE Xtreme -』発表
コエテクが『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』のスピンオフ(？)恋愛ADVを発表。
公開されている情報はそう多くありませんが、まぁ内容は『DOAXVV』のキャラクターと恋愛できるアドベンチャーゲームで間違いないのでしょう。自分は『DOAX』はともかく『VV』は全く触っていないので、興味はありつつも…というところ。
『VV』のオリジナルキャラも相当数でていますし、本作がそのファンディスク的な立ち位置だとするならば、知らないキャラばっかりになりそうなんですよね。発売は2025年。
終わりに
TGSの影響もあってかニュースが凄いことになった一ヵ月。これでも大きなニュースに絞っていまして、まとめきれなかったものがまだいくつかあります。6～8月の百合ゲーラッシュ、そして8～9月の推理ADVラッシュを終えて今年のADVは一段落かなーと思っていましたが、まだまだ気になるタイトルがあって、これは喜ばしいことです。年内発売のタイトルの発表も多くて、もう10月だし今年は一段落かなーと思っていたら全然そんなことはなかった…。
今月の新作は有名ギャルゲーの移植とSteam周辺に気になるタイトルがいくつか。単独では紹介しませんでしたがSwitch版『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』も発売されますね。
文量もだいぶ多くなったので、短編タイトルとフリーゲームの紹介はお休みしています。つーか自分自身もちょっとそっちに手が回らなくなってきてるんですよね…うーん悩ましい。
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巻末袋とじ 今月の気になる成人向けADV
