【モンスターハンターライズ】レビュー・評価 変化ではなく、進化を遂げた俺たちのモンハン

4.5
ゲームレビュー
この記事は約8分で読めます。

総評

ゴチャゴチャと書く前に結論を書きましょう

「ライズ」はモンハンが好きな人、あるいは好きだった人なら絶対に買って損はしない作品です。

新要素がたくさん追加されているため、「ついていけなさそう…」と心配しているハンターもいるでしょう。
安心してください。
過去のシリーズを遊んでいた人なら、その心配は無用です。



確かに、覚えることはちっと増えました。
それでも基本の部分は変わっておらず、やっぱりモンハンはモンハンです。
武器を手にモンスターと対峙してみれば、夢中になったあの頃の楽しさが待っています。

新要素も、それほど複雑なものではありません。
それでいてモンハンの楽しみを一段階引き上げる、画期的なものばかりになっています。
過去のモンハンには戻れなくなるかも?と心配になるレベルの要素もあるので、ぜひ歴戦のハンターたちに体験してほしい。

一方で、今作からシリーズデビューしたい!という挑戦心あふれるプレイヤーは、少し注意が必要です。
すっかり人気シリーズとなったモンハンですが、やはり老舗カプコンの本格アクションゲーム
ゼロから始めるとなると、操作はやや複雑で、覚えることも少なくないゲームとなっています。

もちろんチュートリアルはありますし、細かいところは遊びながら覚えていけばOK
興味があるならば、迷わず飛び込んでみてほしいです。

Amazon.co.jp

詳しいレビュー

ガルクと翔蟲(かけりむし)が排除した、移動のストレス

今作からの新要素である「オトモガルク」と「翔蟲」(かけりむし)
この二つの要素が、従来のモンハンにあったストレスを排除しました。

「ライズ」は、移動がめちゃくちゃ楽しくなってるんです

「は? 移動??」って思った方もいるでしょう。
移動ってのは、もちろん移動です。エリア1からエリア2みたいな、あの移動。

というのも、これまでのモンハンにおいて、移動というのはちょっと面倒な存在でした。
まずクエストが始まってモンスターと対面するまでが面倒ですし、逃げるモンスターを追いかけるのもこれまた面倒。

やつらはバッサバッサと羽ばたいたり、そりゃないだろと言いたくなる跳躍力でピョーンと遠くまでひとっ飛び。
それに対して我々ハンターは、テクテク歩くしかありませんでした。



しかし、ライズは違います。
オトモガルクと翔蟲が、移動の面倒くささを解消…どころか、楽しいものに変えてしまってすらいるんです。

オトモガルクは、要はオトモ犬。ワンちゃん。
アイルー同様、狩りのサポートをしてくれる頼もしい存在。
その特徴は、まるでウマのように背中に乗って走れること。

これはハンターが自分で走るより遥かに速く、スタミナの制限もありません。
そのスピードは、逃げるモンスターに追い付けそうなレベルです。

走りながら砥石、回復薬などアイテムも使用可能。
もう自力で走るのが面倒くさくなるほどの快適っぷりです。



翔蟲(かけりむし)は、言ってみればどこにでも引っかけれるワイヤー。

空中に蟲を放ち、その蟲が発射する糸で移動する…という仕組みです。

本来ワイヤーって何かに引っかけて、そこを支点に移動するもの。
対して翔蟲はその特性上、何もない空間にもワイヤーを出現させられる。
ここがユニークなところです。

更に本作のハンターは「壁走り」なんていう人間離れした業を使えちゃいます。


翔蟲で壁に向かってジャンプ→壁走りのコンボで、本作ではほとんどの壁を登ることができるようになりました。
上手く使えば、モンスターでも登ってこれないような高所まで行くことが可能。
エリアとエリアを隔てる壁は大抵登れるため、もはやハンターにとって壁は移動を制限するものではありません。



「ワールド」同様オープンワールドとなったマップを縦横無尽に駆け巡るのは、ただそれだけで気持ちがいい。
かつてはただ走るだけだった道も、迂回するしかなかった壁も、本作のハンターにとってはアスレチックみたいなもの。
「オトモガルク」で風よりも速く大地を駆け抜け、「翔蟲」で鳥のように壁を越える。

ライズの移動は、もうストレスではありません。
それどころか、大自然を駆け巡る疾走感を味わえる、大きな楽しみへと変わりました。



この快適さは、これまでのシリーズで腕を鳴らしたハンターにはぜひ味わってほしい要素です。
唯一の難点は、翔蟲の変換が面倒くさいところですね

別次元の狩りを味わえる「翔蟲受け身」

本作の新要素の中でも最も気に入っているもの
それが「翔蟲受け身」(かけりむしうけみ)です

格闘ゲームの「空中受け身」のような新要素
モンスターの攻撃を受け、吹っ飛ばされている最中にボタンを押すと発動。
ワイヤーアクションで素早く移動しつつ、空中で体制を立て直すアクションです。
発動後はそのまま武器出し攻撃で反撃したり、アイテムを使ったりできます。



コイツの面白いところは、モンハンのターン制アクションをひっくり返してしまえるところです。

これまでのモンハンでは、攻撃を受けると吹っ飛ばされ、長い時間行動不能になっていました。
起き上がりに攻撃を重ねられて、絶体絶命になることも。
だからこそモンスターの攻撃を受けない、安全第一の戦いが重要でした。
攻撃を避けてから反撃し、また避ける。
これはモンハンの基本でした。

しかし「翔蟲受け身」は、これを覆す強力な新システムです。

吹っ飛ばれてもダウンせず、一瞬で体制を立て直す。
そのため行動不能時間が発生しません。
素早く反撃できるので、従来のモンハンでは考えられないほどのスピードで、こちらのターンに入ることができます。



本来であれば、一度敵のターンに入る状況。
それをひっくり返し、一瞬で攻勢に出る…正に攻防一体のハイスピード新アクション。
これの気持ち良さは格別です。


基本的にアクションが重たいモンハンだからこそ、この「翔蟲受け身」のスピード感はよく映えて爽快感抜群。
空中で体制を立て直す様はビジュアル的にもカッコいい。
吹っ飛ばされた勢いを利用して、バク宙で着地する的なロマン…わかるだろ?
更にその性質上、初心者の救済にもなるイケてる新要素です。

ただし強力な分、連続使用には制限がありますが。

「翔蟲受け身」を使った新次元の狩り…体験する価値ありです。

無双の反撃タイム「操竜」

モンスターの力は強大で、一撃でこちらの体力を奪い去っていきます。
そんな奴らのパワーを逆に利用できたら…気持ちいいと思いません?

それを実現させたのが、新要素「操竜」です

読んで字のごとく、モンスターに乗って操ってしまう業。
これまでも「乗り」や「クラッチクロー」など、モンスターに乗るアクションはいくつかありました。
しかし操竜は、気持ち良さが桁違いです。

最大の特徴は本当に「操れる」こと。
ある程度不自由さはありますが、実際にモンスターを操作し、攻撃を繰り出すことが可能。
意図的にモンスターを同士討ちさせることができます。



操竜中はハンターはダメージを受けません。
そしてモンスターの攻撃は凄まじい威力。
上手く操作して同士討ちさせれば、大ダメージを与えられます。

むかつくラージャンのどてっぱらに、リオレイアのサマーソルトを叩き込む。
さすがのラージャンも、この一撃には耐えられません。
たまらずスっ転んだところに、これでトドメと追い打ちをかけてやれば、思わずにやけ笑いが出てしまうほど気持ちがいい。

弾かれることはありません。肉質なんて関係ありません。
力で力をねじ伏せる、御法度である強引な攻めが許される瞬間です。

モンハンは、敵に主導権を握られているゲーム。
しかし、操竜中だけはそれが逆になります。
目には目を、モンスターにはモンスターを。
普段苦しめられている強大な力を利用し、モンスターどもを蹴散らすのは気持ちがいいったらありません。



サディスティックな快感が芽生える、無双の反撃タイム「操竜」
発動にはやや条件があり、何度もチャンスがあるわけではありません。
しかし、カタルシスが爆発するあの瞬間は、今までのモンハンにはなかったもの。
ライズの大きな目玉となっている新要素です。

それでもやっぱり、変わらない俺たちのモンハン

ここまで新要素について書いてきました。

しかし、今作の最も凄いところは、別のところにあると思っています。
本当にすごいところ、それは、

「モンスタハンターライズ」は、これだけの新要素を追加していても、俺たちの愛するモンハンのまま変わっていない、という点です



はじめ、ライズはなぜこんなに面白いんだろう?
なにが違うんだろう?
こんな疑問を抱き、それを探るためにプレイしていました。
しかし、続けるうちに気づきました。

変わっていないんです。

triの水中戦やアイスボーンのクラッチクローなど、今までのモンハンの新要素は、「やらされている感」を抱いてしまうものが少なくありませんでした。
それは遊びの変化であり、ついていかなくては楽しめなかった。

ライズの新要素は違います。
モンハンの面白さはそのままに、プレイヤーに選択肢を増やすように、足し算で新要素が追加されています。
それらはモンハンのアクションを変化させずに、進化させることに成功している。

総評で、ライズの新要素についていけないかも…という心配はいらないよ、と書きました
その理由はここにあります。
大好きな映画をもう一度見るように、あの頃のモンハンを遊ぶのと同じ気持ちで、ライズを遊んでほしい。



「いろいろ変わったなぁ」
「この新要素、使いこなせるか不安だなぁ」

こんな心配はあるかと思います。
しかし、いざ遊んでみれば、驚くほどあっさりと手に馴染む。
俺たちの大好きなモンハンのまま、さらなるパワーアップを遂げた。

これこそが、ライズのもっとも素晴らしい点です。

おいでニャ~(あざとい)

賛否両論に納得の「百竜夜行」

本作の目玉新要素ながら、賛否両論を受けるのが「百竜夜行」です。

これはタワーディフェンス風のゲーム。
新しい狩りの形として登場し、緊急クエストにもなっています。

押し寄せるモンスターの大群をバリスタ、大砲などの兵器で撃退するのがメイン。

これ自体は、決してつまらなくありません。
NPCを召喚して戦うことができるため、ソロでも熱い共闘感を味わえます。
並み居る大型モンスターを、次々に撃退するのは気持ちがいい。



ただ、モンハンに求められているものなのか、と聞かれると、なかなか難しいです。
全体の状況判断を求められる面が強く、合わない人にはトコトン合いません。


本作をやり込む上で避けては通れない要素であり、つまらないという声も少なくない。

逆にこれを面白いと感じる私のようなハンターならば、ライズは正にシリーズ最高傑作となる可能性を秘めています。

終わりに

待望のシリーズ新作「ライズ」

PS4のワールドを体験した今、Switchでモンハンを遊んで楽しめるのか?と思っていました
しかしそれは杞憂だった。
一つ一つの新要素がモンハンを磨き上げ、ますます面白いゲームに仕上がっています。

あなたの大型連休を確実に潰すこの傑作、遊んでみてはいかがでしょうか。

Amazon.co.jp
タイトルとURLをコピーしました